フェブラリーステークス18連敗中の関東馬の救世主は現れるか

ダービー以上と言っていいだろう関東馬が大劣勢のフェブラリーSである。2000年から関西馬が17連勝中だがその前の1999年は地方馬メイセイオペラが勝っているので、最近では地方馬より勝てていないレースということになる。

さすがにここまでくると関東馬というだけで1着では買いづらい印象はあるが、それでもいつかは連敗も止まるのだろうし、それが今年ではないかとも思えただけに最も勢いのある1頭だったグレンツェントの回避は非常に残念である。

データ的に言えば関東馬は勝てていないのだから、そういう意味ではある意味賢明な回避と言えるかもしれないが、厩舎サイドがそんな理由で回避するはずはないし、馬自身にとってJRAのGⅠ獲りのチャンスというのは生涯のうちそう何度もないと思うので、またとない絶好の機会を逃したのではないかという印象を受ける。

こうなると重賞2着のあと確実に勝ちに来たとも、自信のなさとも思えた師走Sは使う必要があったのだろうかとも思ってしまう。またルージュバックなどを見ても思うが、GⅠ実績の乏しい厩舎というのは馬のピークがトライアルレースにあって本番では調子落ち、あるいは今回のように使えないことが多い印象はある。

それでも今年はグレンツェントと同厩舎のノンコノユメや、つい先程柴田善臣騎手に乗り替わることが発表されたサウンドトゥルーなど有力な関東馬も出走予定なので、今年こそ関東馬の連敗が止まるのかにも注目したい。