ベルカントの弟・アットザトップ白星発進!

スプリント路線に毎年欠かさず参戦。G1では足りない面もあったものの、夏競馬では常に輝きを放ってくれた牝馬ベルカント。スプリンターズSの後に引退が発表され、来年には花嫁として大事な仕事も待っています。次の世代に期待してまた応援したいものです。

そんなベルカントの弟・アットザトップがスプリンターズSと同日の新馬戦に出走し、楽勝しました。ただ可能性は姉以上とわたしは見ています。デビュー戦は松若騎手を鞍上に逃げ切り勝ち。距離は阪神の芝1200m。ここまで見ると「姉と同じ適性、脚質じゃないのか」と思われるかもしれません。

ですが、血統がその壁を破る可能性があります。ベルカントは父サクラバクシンオーでしたが、この馬はデュランダル。デュランダル自身はスプリント・マイルを得意とした馬ですが、これまでの産駒で、賞金上位5頭を見ると少し変わった傾向が見られます。

その5頭がフラガラッハ、サンレイデューク、エリンコート、スイートサルサ、カリバーンですが、舞台は違えど、共通点としてスプリンターというよりは、マイル以上で活躍しているという点です。特にエリンコートはオークス馬でもあり、むしろ芝の長いところのほうが合う馬。そう考えると、父サクラバクシンオーの姉よりも長い距離に適正がある可能性は高いのではないでしょうか?

エリンコートでオークスを勝ったデュランダルならダービーも勝てるのではないか?というのはさすがに早計に過ぎますが、アットザトップの目指すトップとは短距離だけとは限らないのではないか。姉のラストランと同時に強い走りで勝ち上がったアットザトップの次走は京王杯2歳Sと500万下条件戦の両睨みのようです。今後の動向も楽しみにお待ち下さい。