【フェブラリーS予想2016】牽制ムード漂う、大逃げするには絶好の機会

今週東京の日曜メーンは今年初のG1「フェブラリーステークス」が開催される。昨年の最優秀ダートホースのコパノリッキー、異次元の末脚で古馬を撃破してきたノンコノユメ、デビューから一度も馬券圏内を外していないモーニンなどの面々が揃い、ドバイへ向かうホッコータルマエを除けば今のダート界のベストメンバーが揃ったと言っても過言ではない。

さて、今年のフェブラリーSの出走メンバーを見てみると逃げ・先行馬の多さに驚くだろう。これまで逃げて活躍してきた馬には同競走を2連覇中のコパノリッキーをはじめ、モンドクラッセ、スーサンジョイ、牝馬のコーリンベリーがおり、先行馬にはタガノトネール、モーニン、ホワイトフーガ、ロワジャルダン、アスカノロマンなどがいる。半数以上が前で競馬をする馬で、レースはどういった展開を見せるのかが気になるところだ。

しかし今回は「ハナは行かず、2,3番手でいいや」といったスタンスの先行馬が多い。3連覇がかかるコパノリッキーでさえも、近戦ではハナを行った故に尽く展開が向かずに敗れているため、今回はさすがに控えるのでは?という声も多い。

このようにレース前から牽制ムードが漂うが、そんな中で思い切って逃げていく馬は先手を取れるメリットもある。マークされてしまって最後は沈むリスクももちろんあるが、レースをコントロールすることができれば勝機も見えてくるだろう。この一か八かの賭けを活かせるのはマークの薄い人気薄の馬である。

コーリンベリー、逃げるには絶好の機会

今年のメンバーの中で1番逃げたら面白いのは牝馬のコーリンベリーだろう。過去のレース結果を見ても牝馬による実績は皆無に等しく、今回も牝馬のコーリンベリーを割り引いて考えるファンも多いと思われる。逃げるには絶好の機会というわけだ。2走前のJBCスプリント(G1)では逃げ切り勝ちをしており、中央重賞のプロキオンS(G3)でもハナを行っての2着、名古屋のかきつばた記念(G3)でも逃げ切り勝ちの実績を持っている。牽制しあう先行勢を尻目に強気の逃げを決め込めば、案外楽に残ってしまうという可能性も十分にある。

世間の目がコパノリッキーの出方やノンコノユメの末脚に注目が集まる中、盲点となっている牝馬の大逃げが波乱を演出するかもしれないぞ。