【フィリーズレビュー2017予想】バリバリの”ダート血統”タガノカトレアが芝でも激走?!

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桜花賞への最終切符とも言えるフィリーズレビュー。さすがクラシック前哨戦、そして最後の切符ということもあってフルゲート18頭立てと頭数が揃いました。最近の重賞は頭数が揃わずどうも面白みが足りないなあと思っていただけに、今回のフィリーズレビューは久しぶりに面白そうなレースとなりました。

中心となるのはやはり実績馬でしょう。阪神JF、クイーンカップ、エルフィンステークスなどの重賞オープン出走馬が人気の中心となると思いますが、それ以外の路線で狙いたい馬が500万下勝ちから進めてくるタガノカトレアです。

ダート2連勝から一転、初芝で好走できるのか?

タガノカトレアはこれまで2戦2勝と出走馬18頭中唯一の無敗馬です。しかし、その2戦はいずれもダート戦ということで注目度としてはそれほどでもありませんし、血統を見ても父エンパイアメーカーというアメリカのダート馬ですし、産駒もダートでの活躍が目立つ馬です。お母さんのタガノチャーリーズも自身もダートで活躍した馬で、産駒を見てもこれまでデビューした8頭いずれもダート戦で勝利しています。そのうち3頭はオープンでも活躍しているバリバリのダート血統と言えます。

そんなダート色が強いタガノカトレアが初の芝、初の重賞でまともに走ることはできるのだろうか。芝でも走れそうなポイントが2つあるので紹介させていただきたいと思います。

まず1つ目のポイントは、過去2戦がいずれも上り最速の末脚を発揮しているというところです。ダートで活躍した馬には芝でも走れる馬が意外と多くいます。芝でも通用する馬というのはダートで逃げるようなスピードタイプよりも、末脚を発揮した馬の方が走れる馬の方が圧倒的に多いです。鬼脚の持ち主と言われたブロードアピールなんかもこのタイプで、伝説と呼ばれた根岸ステークスでの末脚なんかは有名ですが、実は芝の重賞シルクロードステークスも勝っておりますし、G1のスプリンターズステークスでも4着に好走しています。

末脚自慢のタガノカトレアも芝でも十分活躍できる可能性はあります。前走の京都の500万下は芝スタートでしたが苦にしなかったところを見ても問題はなさそうです。

そして2つ目のポイントが先々週に今回と同距離で行われた阪急杯の結果です。阪急杯では芝の重賞戦線で活躍した馬達が揃った中、3着に食い込んで大穴を開けたのがダート馬だったナガラオリオンでした。12頭立ての最低人気ながら追い込んできました。

デビュー以来芝を一度も走っていなかったナガラオリオンが、いきなりの芝重賞で好走したのです。これはおそらく今の阪神競馬場がダート馬にとって走りやすい馬場状態になってきからでしょう。そのナガラオリオンもダート戦で上り最速を何度もマークしていましたから、前走で同じようなレースっぷりを見せているタガノカトレアは血統的にダート馬であっても、その末脚が通用する可能性は十分にあると考えております。

という訳で、今年のフィリーズレビューはバリバリのダート血統、タガノカトレアが芝で激走する可能性が大いにあると判断したいと覆います。