【セントウルS2016予想】ダンスディレクターとビッグアーサー、秋初戦に買うべき馬はどっちだ?!

秋の大舞台であるスプリンターズSに向けて最も重要なステップレースとなるセントウルS。春の王者のビッグアーサーやシルクロードSを勝利したダンスディレクター、夏に好成績を残したネロの参戦で楽しみな一戦となりそうだ。また、過去にスプリンターズSを制したスノードラゴンや重賞ウィナーのウリウリ、エイシンブルズアイも出走するため、非常に豪華なメンバー構成である。そうすれば、気になるのは各馬の実力差と休み明けにおける体調面。したがって、今回は人気に支持されるであろうダンスディレクターとビッグアーサーを例に挙げて正確な実力比較と調子について詳しく見ていきたいと考えている。ぜひ、読者の方は前日予想を行う上で、参考資料の一つとして活用して頂ければと思う。

まず、言わずもがな注目すべき馬は以下の2頭であろう。その2頭とは①ダンスディレクター(浜中騎手)と②ビッグアーサー(福永騎手)である。

やはり想定オッズや各社の印を見てもどうしても高松宮記念にてG1を勝利しているため、②ビッグアーサーに目が行きがちであるが、注目は①ダンスディレクターだ。前走のシルクロードSは課題のスタート難を最小限に抑えるレース運びで、ビッグアーサーに0.6秒差付ける圧勝劇。正直言って着差以上のレースで、まだまだ余裕のある内容であった。また、②ビッグアーサーは斤量58キロであるにも関わらず、①ダンスディレクターは斤量56キロ。スプリント路線の2キロ差は大きな違いがある印象で、競馬の巧さや騎手などを含めても総合的に見ればこちらの方が上に来る可能性が高い。

そして、もう一点気になる要素と言えば体調面。この点に関しては、②ビッグアーサーは順調に夏を越えた印象がある。ただ、①ダンスディレクターは一頓挫明けでのレースで、9月4日までの調教過程を見ても絶好調とは言えない。また、2頭ともに次走のスプリンターズSをかなり意識した調整で、今のままでいけばどちらも7〜8割の出来が限界に違いない。この点に関しては2頭どちらもマイナスに働くはずだ。

今回のレースで狙うはネロだ!開幕週の馬場状態ならば勝ち負けのチャンス大!

そこで最も注目すべき馬として台頭するのが③ネロ(内田博騎手)である。前回のアイビスSDではあのベルカントを苦しめる2着で、力のある面を見せた。また、3, 4走前のオーシャンSやシルクロードSでも厳しい流れや外枠のハンデがある中で健闘しており、今回はスンナリ先手を取れるメンバー構成。前が止まらない形でスローで行ければ十分にチャンスがありそう。また、体調面も叩いた上積みで100%に近い状態。上記2頭が本調子でないようであれば、逆転の目はあるはずだ。

以上、ダンスディレクターとビッグアーサーを例に挙げて狙うべき馬を取り上げた。上記2頭であれば、ダンスディレクターの方が買い要素が大きく、特に内枠を引いた場合は要注意である。そして、ビッグアーサーに関してはシルクロードS同様に外枠を引いた時点で相当厳しい戦いが強いられそう。ただ、あくまでも狙いは夏で一戦使いこのレースが叩き2走目のネロ。また、シルクロードSで大差なかったアースソニックや小技の効くアットウィル、昨年好走組で内枠ならば怖いウリウリなど穴で狙える馬は揃っている。ぜひ、読者の方は高松宮記念制覇の実績に騙されることなくネロの存在を必ず忘れずに、絞った馬券で美味しい馬券をゲットして頂きたい。