格安にもかかわらずスピード・成長力を兼ね備えた新種牡馬とは?

種付け料が上がったのに交配頭数が減らない。クラシック制覇がもはや当たり前になりつつあるディープインパクトやキングカメハメハなら理解できる話ですが違う種牡馬、もちろん日本のお話です。

その馬とは2012年ディープブリランテの勝ったダービーで3着に入ったトーセンホマレボシです。今年から産駒がデビューした新種牡馬になりますが、門別競馬場で行われたJRA認定アタックチャレンジではハリアーが逃げ切りで勝ちました。新種牡馬産駒のお披露目ともいえる早期デビューでの勝ち馬輩出は、やはり生産者にはインパクトを与えます。初年度から100頭超えの繁殖牝馬を集めながら、今年も同様のペースで種付けをしています。

とはいえ、理由もなく2年連続でここまでの繁殖牝馬は集まりません。初年度産駒のデキのよさ、産駒のデキにバラつきがなく安心して種付けできると判断されたこと。これが2年目で種付け料があがったにもかかわらず交配頭数が減らない要因になっていると思われます。

血統背景、本馬の戦績にも注目です。父はディープインパクト、半兄に秋の天皇賞馬・トーセンジョーダン、いとこには古馬になって急成長を遂げたカンパニーがいます。そしてホマレボシ自身も現役時代は京都新聞杯を当時のレコードで勝利。本番の日本ダービーでも3着に入ったのは先述の通りです。

自身は3歳時に重賞でのレコード勝ち。そして兄、いとこには古馬になって大成した馬がいる。となると、生産者が求めてやまないであろう「スピード・成長力」を兼ね備えた馬ともいえます。ただG1という勲章がないだけですから、これだけの花嫁が集まるのも納得のこと。

その上、早々に勝ち馬を出しましたし、重賞勝ち馬、ひいては父のなせなかったG1制覇の夢を引き継ぐ子が産まれるかどうか、トーセンホマレボシ産駒にぜひご注目ください。