【中日新聞杯2016有力馬】距離に融通の聞くサトノノブレス

菊花賞(G1)2着の実績がある6歳馬サトノノブレスが今週の日曜中京メインレース・中日新聞杯(G3)に出走する。現在、サトノノブレスは22戦4勝2着4回という成績。

前走は1月に行われた日経新春杯(G2)で4番人気3着となっている。この時は58キロのトップハンデを背負いながらの好走であり、6歳となった今年も能力の高いところは見せてくれているのではないだろうか。

前走は1000メートル通過・62.4という淡々とした流れを道中2~3番手で追走。折り合いも問題なく直線に入ると、斤量が影響したのかエンジンがかかるまでに少し時間を要して、後続馬に飲み込まれそうな雰囲気もあったが、そこからは底力で踏ん張りよく粘っていた。

サトノノブレスに斤量58キロは背負わせすぎなのではという声も上がったが、G2~G3クラスであれば実績、能力の高さはまだまだ健在だ。今週の舞台である中京2000メートルは過去2回走っており2着1回、3着1回という成績が残っている。

14、15年の金鯱賞(G2)に出走した時のものである。直近の金鯱賞では、前半1000メートル・59.6の締まった流れの中を中団から追走して、直線も最後までしぶとく粘るという日経新春杯と同じような競馬であった。決め手や瞬発力には多少欠ける部分はあるものの、なかなかの粘り腰を発揮してくれる馬である。

3000メートルのG1で2着はあるものの、2000メートルの小倉記念(G3)でも勝っているように割と距離の融通性は高い。2400メートルの日経新春杯(G2)も勝っている。距離的な面においては、何も心配することはない。後は1着という着順を狙うだけである。

ハンデ戦ということもあり斤量に注目していたが、前走に引き続き、58キロでレースに臨むことが決まった。通常であれば非常に厳しい斤量ではあるが、中京適性の高さでどこまでカバーできるか。6歳となったベテランの走りからも目が離せない今週の中日新聞杯である。