良く言えば激戦、ともするとタレント不足?群雄割拠の牡馬クラシック戦線考察

1280px-Sekigahara_Kassen_Byōbu-zu_(Gifu_History_Museum)

昨年の終わりごろから言われていた論調「今年の2歳馬は凄い」。その凄い2歳馬たちによるクラシックがいよいよ開幕を迎えます。

まずは初戦の桜花賞。阪神JF勝ち馬の2歳女王メジャーエンブレムがトライアルを踏まずにクイーンカップからのステップで出走します。牝馬は現状1強扱い、レースぶりを見ても1頭違うエンジンを積んでいるかのような圧倒的な走りを見せてくれます。

混戦模様は牡馬戦線。まず最初に名を上げたのはロードクエスト。夏の新潟2歳Sで2着に4馬身差の圧勝で、上がりタイムは2番手が33.5秒の中で32.8秒と段違いの脚を見せました。完璧な新馬戦勝ち抜きからの勝利だっただけに、今年はロードクエストの年になるだろうと予想されたところに、新たなヒーローが続々登場してきます。

デビューから3連勝で重賞を制した期待のシュウジをデイリー杯2歳Sでねじ伏せた良血エアスピネル。圧倒的に見えたエアスピネルを、デビュー2戦目にして朝日杯FSで更に圧倒した、こちらも良血のリオンディーズ。さらにそのリオンディーズを先日の弥生賞で下したマカヒキ。更には別路線でも、先述のロードクエストが昨年暮れのホープフルステークスではハートレーの前に敗れてしまいました。

強者が強者を打ち負かす連鎖が止まらず、どこまで競馬ファンを盛り上げさせてくれるのか、まさに誰が勝つかわからない群雄割拠の時代と言ったところではあるのですが、ややもすれば、絶対的な強者がいないからこそ、このような展開になりえるのではないかという見方もできないわけではありません。

それでも私はそうは思いません。今回の皐月賞でロードクエスト、エアスピネル、リオンディーズ、はたまたノーマークの穴馬が無傷のマカヒキ、サトノダイヤモンドを打ち負かし優勝したとしても、さらなるヒーローの登場だと思うでしょう。

クラシック戦線という主題からは脱線しますが、ポルトフォイユやシルバーステートと言った、故障により戦線離脱中の期待馬もいました。ディープインパクトのように、ただ1頭化け物じみた強さの馬がいるのも話題にはなるかもしれませんが、今年のように、いくつもの名前が上がってくるほうが、勝負の見応えはあるのではないかと思います。