ドゥラメンテ始動、今年はドバイ優勝へ大きな期待

昨年の皐月賞と日本ダービーを制した2冠馬のドゥラメンテが19日に美浦へ帰郷した。日本ダービー後に骨折が判明し休養していたが、ついに復帰戦へ向けて動き始めた。28日に中間初となるコースでの追い切りを無事に消化し、美浦Wを単走で5F72秒9-41秒7-13秒6と慎重な滑り出しだ。オーナーサイドによれば復帰戦は2月28日(日)の中山記念(G2・中山、芝1800m)からの始動を有力としており、さらには先日JRAより発表されたドバイワールドカップデーの予備登録でも登録が確認でき、ドバイへの挑戦にも前進の意欲を示している。

ドゥラメンテ、世界への挑戦に踏み出す!

筆者が特に注目したいのはドバイでのレースだ。当初は凱旋門賞なども視野に入れているという話もあったが、いずれにせよ海外のレースに積極的に挑戦するという意向を示してくれているのは一競馬ファンとして嬉しいことである。昨年逃した3冠にリベンジという選択肢ももちろんあるが、ドゥラメンテの強さを国内だけに留めておくのは惜しいと考える関係者も少なく無いだろう。主戦騎手のM.デムーロ騎手もそのうちの1人かもしれない。JRAに移籍して1年目の彼に日本ダービー優勝の称号をプレゼントしてくれた馬、ドゥラメンテ。そんなドゥラメンテについてデムーロ騎手は「騎手になって22年が経つけど、日本も、海外も含めて、これまでに乗った馬の中で一番強いのがドゥラメンテ」とコメント。イタリア競馬や香港競馬を経験してきた騎手にここまで言わせる馬なのだから挑戦しない方が勿体ない。

まずは復帰戦となる中山記念で姿を見るのを楽しみにしたい。過去にはジャスタウェイやヴィクトワールピサといった馬が中山記念からドバイへ向かって優勝を飾っている。骨折明けとは言え、次に世界への挑戦が控えているなら堂々の勝ちっぷりを見せつけて前進していってほしいところだ。