2016年フェブラリーステークス(G1)出走馬情報

2016年最初のG1であるフェブラリーステークス(G1)の出走馬が確定した。今年は、ノンコノユメ、モーニンなどといった、明け4歳馬組が人気の中心になりそうだが、このレース3連覇を狙うコパノリッキーなどの古豪も黙っているわけにはいかないだろう。出走馬の情報を簡単にまとめてみたので紹介してみよう。

アスカノロマン

前走は、東海ステークス(G2)1着で重賞初制覇。今週のフェブラリーステークスにも出走を予定している、モンドクラッセに0.3差、同じく同レースに出走予定のロワジャルダンに0.9差をつけての快勝と5歳となり本格化の気配がうかがえた。課題は、初のマイル戦だけ。能力は高い。

グレープブランデー

2013年のこのレースの覇者。近走は、苦戦気味だが、前走の根岸ステークス(G3)では3着に粘る。13年3人気1着、15年11人気4着と、東京マイルの相性は抜群だけに軽視するのは禁物。

コーリンベリー

昨年のJBCスプリント(G1)の覇者。今回は、マイル戦であるが、過去のレースを見ると、ハッキリと距離が長い。全7勝が1400メートル以下のものであり、昨年挑戦したフェブラリーステークスでは本格化前とはいえ10着に惨敗している。今回は厳しいか。

コパノリッキー

近2走は、馬券圏外。前走の東京大賞典(G1)も4着とはいえ、勝ったサウンドトゥルーには1.5差付けられていることから、昨年の上半期のような絶対的な存在ではなくなっているのは確か。ただし、東京マイルのこの舞台で2連覇している実績とコース適性はピカイチ。今回も注意が必要。

サノイチ

前走は、デビュー以来、初のマイル戦で9番人気の低評価を覆し1着、OP入りの切符を手にした。今回、準OP→G1と、一気にレベルが上がるため、まずは、このクラスでの慣れが必要かも。1400メートル以下でくすぶっていた馬が、いきなりの距離延長で結果を残したため、この距離への適正は高い。

スーサンジョイ

目下4連勝中の新星。デビューから、10戦連続の連対中と安定感も抜群。昨年秋の渡月橋ステークス(準OP)では、2着馬に0.7差をつけて圧勝している。今回、初のダートマイル戦となるが、1700メートルでの勝ち鞍もあり、こなせないこともないだろう。距離適性も含めて注目してみたい。

タガノトネール

昨年本格化した馬の1頭。マイルチャンピオンシップ南部杯(G1)でも2着になるなど、高い能力を見せている。今回は、根岸ステークス(G3)4着からの参戦になるが、休み明けを叩いてどこまで上積みがあるかがポイント。

ノンコノユメ

今年の人気の中心になりそうな1頭。ペースや展開が変わっても、崩れない安定感はさすが。東京ダートマイルの長い直線をフルに活かして、この馬の持ち味であるキレを発揮させたい。この舞台で4勝を挙げているのも強み。

パッションダンス

芝の重賞を2勝している実績があるが、ダート初挑戦となった前走の川崎記念(G1)は、6.8差の10着に惨敗。適正の差がもろに出た感じで、今回は、厳しいか。

ベストウォーリア

マイルチャンピオンシップ南部杯(G1)2連覇中のこの馬。昨年は、5戦走って全て3着以内に好走している安定感は出走メンバーの中でも光るものがある。休養明けの競馬になるがポン駆けが効くタイプで、今回も注目。

ホワイトフーガ

昨年のJBCレディスクラシック(G1)で、後にチャンピオンズカップ(G1)を勝つサンビスタを相手に勝利を収めた馬。今年も、すでにTCK女王杯(G3)を勝っており、現状の勢いは素晴らしいところがある。一線級の牡馬との競馬が初めてになる今回は課題でもあり注目。

マルカフリート

明け10歳の大ベテラン。個人的に、この年齢でのG1挑戦に拍手を送りたくなる気持ちである。13年のフェブラリーステークスでは、13人気6着と健闘しており、コースの相性は良いほうである。前走は、根岸ステークス、1.2差の8着。

モーニン

6戦5勝の素質馬。前走、根岸ステークスを快勝して、初のG1の舞台に臨む。持っているスピード能力は、このメンバーに入っても強烈なものがある。

モンドクラッセ

昨年は3連勝を決めるなど、充実した1年だった。今年も、東海ステークス(G2)で2着に入るなど、重賞クラスでも健闘している。展開やペースが向けば掲示板も狙える能力の持ち主だ。

ローマンレジェンド

2012年の東京大賞典(G1)の覇者も現在は苦しい競馬が続いている。ただし、去年のフェブラリーステークスでは、0.3差の5着に入るなど東京のダートマイル適性はあるのではないかという印象。絶対的な能力では勢いのある4歳勢に及ばないかもしれないが、ベテランのレース巧者ぶりというのを見せてもらいたい。

ロワジャルダン

昨年は、みやこステークス(G3)1着、チャンピオンズカップ(G1)4着と秋に大健闘。今年初戦の東海ステークス(G2)では、3着に敗れたが、少し位置取りが前すぎたかなという嫌いがある。みやこステークス、チャンピオンズカップは後方からレースを進めたら結果が出た。道中の位置取りに注目してみたい馬である。

2016年フェブラリーステークス注目出走馬

●グレープブランデー

●コパノリッキー

●タガノトネール

●ノンコノユメ

●ベストウォーリア

●モーニン