フェブラリーステークス(G1)有力馬情報・モーニン

今週のフェブラリーステークス(G1)で、人気の一角を担いそうな感じであるモーニン。現在は6戦5勝3着1回という成績であり、素質の高さを存分に見せつけてくれている。

前走では、フェブラリーステークスの前哨戦である根岸ステークス(G3)を快勝して、今週のG1の舞台に臨んできた。

その前走スタートでは他の馬に比べるとやや出負け気味。ところが、モーニンの最大長所である、前目にスッと取り付ける豊富なスピードを武器に、この日も、すぐに、先行集団に収まると、直線では、早め先頭から押し切ってしまった。

稍重馬場で前に有利なところはあったとはいえ、昨年11月の武蔵野ステークス(G3)以来の久々の競馬ということを考えると立派である。ラストはやはり少し苦しくなったのか、2着馬に詰め寄られはしたが、それでも勝ち切ってしまうのが、この馬の潜在能力の高さである。

今回のモーニンの課題は、200メートルの距離延長。過去のダートマイル戦は【3-0-1-0】という成績になっている。ダートのマイル戦は、東京でしか施行されていないため、当然、この馬の1600ダートの成績は東京のものである。

この馬がマイルの競馬で一番、強かったと感じさせてくれたのが、条件戦時代の、秋嶺ステークス(準OP)。このレース、実は、前半600通過タイムが、33.8、800メートル通過タイムが、45.7と、前走の根岸ステークスより速いペースだった。

同距離なら、そんなに驚くことでもないが、1600メートルのレースである。ましてや、クラスが落ちる準OPだから、激流といってもいい流れだったかもしれない。ところが、モーニンは、この流れも3番手から楽々と抜け出し、2着に2馬身半差を付けてアッサリとOP入りの切符を手にしてしまった。

2着のプロトコルは、次走の、錦秋ステークス(準OP)を楽々と勝ち抜き、前走の根岸ステークスでも5番人気の支持を集めたほどで(結果は6着)今週のフェブラリーステークスにも登録している。決して、弱い相手に着差をつけて勝っているわけではない。

2走前の武蔵野ステークスは、初の重賞ということもあり、流石に、ノンコノユメの前に3着に敗れはしたが、今回は、この重賞のペースや展開を経験した後のレースになる。武蔵野ステークスは、稍重馬場での敗戦だったため、少し良馬場での競馬を見てみたい気もする。

圧勝だった秋嶺ステークスは乾いたダートの良馬場だった。前走も勝ったとはいえ、稍重馬場であり、どうも、稍重になると最後の最後で詰め寄られる気がする。

この点は、全て杞憂に終わる可能性もあるが、今週の、フェブラリーステークスは、モーニンの豊富なスピードと、このクラスでのマイル適性にもう一度注目してみたい。