ロードカナロア記念すべき産駒デビュー第一号は自身も勝利した安田記念の同日に

スプリント王者ロードカナロアの産駒中央デビュー第一号、ステルヴィオが6月4日(日)東京5Rの新馬戦に出走することが決定した。ステルヴィオの母系を5代遡れば皇帝シンボリルドルフの母スイートルナに連なる由緒正しき家系で、管理は牝馬クラシック戦線を賑わしたフローレスマジックでおなじみの美浦・木村哲也厩舎。鞍上に迎えるのは今最も旬な男クリストフ・ルメール騎手と、期待の高さが伺える。

当日のメインレースは春のG1東京5連戦の最後を飾る安田記念だ。この5週間、毎週競馬場へ足を運んだという方も少なくないのではないだろうか。スプリンターとして紹介されることの多いロードカナロアだが生粋のスプリンターのイメージを打破したのが4年前の安田記念だった。1番人気ではあったものの単勝オッズは4.0倍と、覚醒後のロードカナロアにしては驚くべき高配当がついたが、見事に勝利しマイルまでは問題ないことを示した。その先の距離については機会が無かったため謎のままとなってしまうが、種牡馬としてどのような仔を残していくか、子孫に夢を託すというのもまた競馬的で良いだろう。

まずはステルヴィオの挑む新馬戦。こちらも安田記念と同じ1600mの舞台で行われる。父ロードカナロアはスプリントだけでないということを証明したが、果たしてその遺伝子はつながっているだろうか?相手を見ても、ロードカナロア同様に今年種牡馬デビューとなるローズキングダムはジュンアンビションとスプリングマンの2頭を、エイシンフラッシュもトーセンアスターを送り込んできた。また、モレイラ騎手擁する堀厩舎の目玉新馬サトノオンリーワンも登場するなど、非常に注目度の高い新馬戦となる。当日は混雑も予想される安田記念の日なので来場予定の方は少し早めの場所取りも兼ねて新馬戦も楽しんではいかがだろうか?