【フローラS2016予想】中距離の向いていそうなクィーンズベスト

記事「【フローラS2016予想】中距離の向いていそうなクィーンズベスト」のサムネイル画像© Bahman

オークス(G1)に向けての大事な一戦であるフローラステークス(G2)が24日の東京競馬場で開催される。今年、上位人気に支持されそうなのがクィーンズベスト(牝3 栗東・大久保龍時志厩舎)。

現在の成績は6戦1勝2着2回。勝ち味に遅い馬ではあるが、デビューから安定感たっぷりの競馬を見せている。

昨年10月の東京2000メートルでデビューすると逃げの競馬を選択してそのまま先頭1着でデビュー勝ち。

2戦目は京都の黄菊賞(2歳500万 芝2000)となり、この日は道中4番手からの競馬となったが直線では思ったほど伸びずに4着という結果に。ただ、故障しなければ牡馬クラシックでも有力といわれていたバティスティーニには0.8差ちぎられたものの、2着馬からはコンマ2秒差と接戦の競馬。内容的には悲観するようなものでもなかった。4コーナーで少し早めに動いた分も影響した競馬だったかもしれない。

3戦目も中距離2000メートルの500万条件。この日はデビュー戦と同じく逃げの競馬に徹して2着に粘った。

勝ち馬は後にきさらぎ賞(G3)圧勝、先日の皐月賞(G1)でも1番人気に支持され3着だったサトノダイヤモンドだから3馬身半差をつけられたものの、3着のナムラシングンはその後、若葉ステークス(3歳OP)で3着以下に8馬身の差をつけ2着に入線、4着のマイネルハニーも後にスプリングステークス(G2)で2着と皐月賞トライアルで好走した馬を退けての好走だけに、この一戦は非常に価値があるものだった。

この競馬なら次は確勝と思われたが、年明け初戦の若竹賞(2歳500万 芝1800)では0.1差の2着、同じく中山1800メートル・500万下のレースで0.3差の3着となかなか勝てない競馬が続き、桜花賞(G1)の権利を取りにいったチューリップ賞(G3)では2番手から最後までよく粘ったものの0.3差の4着と結局、桜花賞への優先出走権が与えられる3着までに入ることができずに陣営は次の目標としてオークスに照準を定めてきた。

今回は走り慣れた中距離2000メートルの競馬、牝馬限定戦だけに是が非でも3着にまで入り本番の切符を手にしたいところだろう。

過去の競馬を見る限りでは瞬発力を活かすというよりかは長く脚を使うタイプだけに思いきって多少なりとも速いペースで逃げても面白いような気もする。

近親に阪神大賞典(G2)1着のシュヴァルグランやヴィクトリアマイル(G1)を勝ったヴィルシーナなどがおり近年では活気のある牝系となる。父のワークフォースは今年の3歳世代が初年度産駒になるが現状は2勝馬がまだ現れていない。ただ、長い距離は非常に向いていそうな血統だけにオークス路線の2000メートル級のレースは合っている可能性も高い。

先日も芝2400メートルのアザレア賞(3歳500万)を7番人気ながら3着に好走したダノンアローガという馬がいる。今週はこの安定感抜群の中距離戦が向いてそうなクィーンズベストに少し注目してみたいオークストライアルだ。