【アルゼンチン共和国杯2015】ゴールドアクター"出世"つかむチャンス

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2015年11月8日(日)は東京競馬場で「第53回アルゼンチン共和国杯」が行われる。かつてこのレースを勝った馬にはトレイルブレイザーやトーセンジョーダンといった後に大舞台で活躍していった馬達や、産駒としても活躍が目覚ましいスクリーンヒーローなどがいる。このレースで勝った馬は後にG1などの大舞台で活躍する傾向があり、出世レースとしても有名なレースである。

そんな出世レースで目を光らせるのは中川公成厩舎のゴールドアクターだ。上記でも挙げたスクリーンヒーロー産駒の4歳馬。'14年の菊花賞では3着に粘り込んでG1戦線にもその名を連ねてきた。今年は菊花賞以来8ヶ月ぶりの実戦となった7月の洞爺湖特別(1000万下、函館)に出走し、ノーステッキで2馬身差をつけて圧勝した。これには鞍上の吉田隼人騎手も驚いたようでレースのインタビューでは「つかまってるだけでした」と笑った。続く10月のオクトーバーS(1600万下、東京)ではトップハンデの57.5kgを背負ったにも関わらず、上がり最速の33.4秒で直線を抜け出し圧勝した。特にオクトーバーSでの勝ち方は圧巻で、決して得意ではない瞬発力勝負で上がり最速のタイムで勝ったことは驚きである。

父スクリーンヒーローがアルゼンチン共和国杯を優勝しその後ジャパンカップを制したように、この馬も同じ路線で父と同じ道を歩むのだろうか。体質が強い馬ではないのでコンスタントにレースを使うことは難しそうだが、出世レースであるアルゼンチン共和国杯を制すことができればG1の大舞台で活躍することも夢じゃないだろう。