【レパードステークス】ゴールデンバローズの逆襲

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今週の新潟のメインレースは3歳ダート重賞「レパードS(G3)」だ。今年の3歳ダート路線の中心的存在だったゴールデンバローズ(牡3、堀厩舎)がこのレースで巻き返しを狙う。

ゴールデンバローズはデビューの新馬戦では芝で2着に敗れるも、その後のダートで3連勝をしてダート適性を見出した期待のダート馬だ。
今年の2月に行われた「ヒヤシンスS(OP、東京ダ1600m)」では単勝1.4倍という断然人気だったが、これに相応しい強い勝ち方でその期待に応えた。後方待機から上がり3ハロン35秒9の豪脚で2着馬のイーデンホールに3馬身半差をつけての快勝だった。
その勝ちっぷりが買われ、その後は3月にドバイへ海外遠征し「UAEダービー(G2)」にR.ムーア騎手とのコンビで出走。結果は勝馬のムブタヒージ(牡3、M.デコック厩舎)が8馬身差をつけて完勝したが、ゴールデンバローズも積極的に前で競馬をして勝ちに行く姿勢を見せた。先行して最後まで残っての3着だった。初めての慣れない海外遠征で優勝こそできなかったが、厳しい条件の中でも十分闘えることができる馬であることは証明できた。

ドバイ遠征帰りの初戦は6月に行われた「ユニコーンS(G3)」で、ドバイ遠征前のヒヤシンスSぶりに戸崎圭太騎手とのコンビで出走。ここでは6枠からスタートし、中団から進めるも終始外々をまわってロスを作ってしまう。最後は果敢に追うも伸びを欠いて1着馬と5馬身差の4着までとなった。ドバイの疲れと距離ロスもあってか1番人気の期待には応えることができずに凡走で終わった。

今回レパードSでは前走大敗したユニコーンSから中6週の調整を経て挑むが、ドバイ遠征後で体調面の調整に苦しんだ前走に比べれば、不安は残すものの期待がそれを上回るといった感じか。メンバー的にも実力上位は間違いなしで今回も人気上位を争うだろう。
今回最大のライバルとされているクロスクリーガー(牡3、庄野厩舎)とは3走前のヒヤシンスSで対決して勝っている。この馬も地方重賞のジャパンダートダービー(G1)で2着に健闘して成長してきているので、ヒヤシンスSの時以上のパフォーマンスが期待される。海外遠征で力をつけてきたゴールデンバローズと、方や地方のG1で力をつけてきた両馬の2回戦目は非常に楽しみな一戦となりそうだ。

ゴールデンバローズは実力的にはトップクラスと呼ばれているが、実は未だに重賞未勝利で大きなタイトルを獲れていない。レパードSで初の重賞制覇を達成できるだろうか?見限るには早すぎるこの馬の反撃に期待しよう。