レースを彩る名実況

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GⅠの実況で誕生する名フレーズ、耳に残るフレーズとしては杉本清さんのものが良く浮かびます。「菊の季節に桜が満開。」「弟は大丈夫だ!」「私の夢は○○○○です。」などなど、枚挙に暇がありません。

今週はクラシック3冠ロード最終章・菊花賞が京都競馬場で行われます。ダービー馬・マカヒキこそ不在ですが、春の既存勢力であるディーマジェスティ、サトノダイヤモンドともに前哨戦を勝利で通過し、2強の様相を呈しています。それぞれ鞍上も蛯名騎手、ルメール騎手と申し分なく、週末まで馬券検討で悩むことになりそうです。

これまでの直接対決は2戦。皐月賞ではディーマジェスティ1着、サトノダイヤモンド3着。ダービーではサトノダイヤモンド2着、ディーマジェスティ3着と甲乙つけがたい戦績。ここにマカヒキを加えた3頭でクラシックの馬券を構成してきましたが、今回はマカヒキが不在。

となるとワンツーフィニッシュの気配が濃厚になってきますが、ディーマジェスティとサトノダイヤモンドで決着はしたことがないということもあり、どちらかは連を外すだろうと見越したい。

過去10年のデータでいえば関東馬の勝利は0で、2001年マンハッタンカフェまで遡る必要があるほどデータ的には西に有利な菊花賞。

となると圧倒的にサトノ念願の戴冠ムードが高まりますが、ここで敢えてディーマジェスティを応援したいのは、何よりこのフレーズをわたしがもう一回聞きたいから。

「菊花賞はやっぱり皐月賞馬!」

2000年のエアシャカールが優勝したときの実況ですが、最近ではゴールドシップが皐月賞からの菊花賞優勝。そして関東馬では1998年セイウンスカイが達成しています。

実際の実況は違うものだとしても、ディーマジェスティの優勝でぜひ再現させてもらいたい名実況です。