【阪神JF予想2016】エリートには負けない!厳選穴馬情報

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人も馬も、デビュー直後からスッと頭角を現すものもいれば、叩いて叩いてようやく頭角を現すものもいる。それが才能と言われてしまえばそれまでだが、逆にこうした才能を努力と叩き上げ根性で破っていく様を見るのも楽しい。俗に言う判官贔屓というやつなのかもしれないが、スマートに勝ち上がっていくエリートだけを見て熱狂しろと言われてもなかなか感情移入できないのは皆さんも同じだろう。

雨が降ったら侮れない存在の叩き上げ根性娘ゴールドケープ

叩いて叩いて頭角を現し始めたのがゴールドケープである。

デビューは6月。ここを8番人気で8着で完走をした。言ってみれば、どこにでもいるような凡庸な馬である。そして2戦目に変わり身を見せた3着をしてみせると、次々走の2歳未勝利戦で1着となって、ようやく待望の1勝目をあげることができた。気が付けば10月も下旬。そろそろ来年を見据えて、ドッシリと腰を据えて頑張る時である。がしかし、ゴールドケープはここからが凄かった。

2週間後のファンタジーSで早くも重賞に挑戦し5着と掲示板を確保。するとさらに2週間後の白菊賞に出走し、ここを9番人気ながら勝ってみせたのだ。しかもこのレース、大雨が降って他馬がアップアップする中で、一頭だけスイスイと気持ち良さそうに駆けての1着である。叩き上げの根性が、この430㎏前後の小柄な牝馬にシッカリと宿らせていたのかもしれない。

ちなみに、母のジュエルオブナイルは小倉2歳Sの覇者。決して血統が悪いわけではない。そして母の父は、グシャグシャの不良馬場だったスプリンターズSで、後方から一気に追い上げて2着したデュランダル。あの白菊賞でスイスイ走ったのは、この血統に起因しているのかもしれない。

これまでの最高人気は5番人気とかなり地味な存在のゴールドケープだが、馬券に絡んだ3戦は11番人気、5番人気、9番人気とかなりの穴馬券を演出してくれている。パンパンの良馬場だとどうかだが、一雨、いや二雨くらい降れば再度の激走を演じてくれるのではないか。叩き上げの根性娘に期待したい。