牧場の仕事は大変

牧場で働くのは思ったよりも大変だというお話。そもそも簡単だと思っていたわけでもありません。1度だけ、1泊2日で牧場で体験仕事をした事がありますが、非常に大変でした。私が行ったのは今から13年前の12月。朝は氷点下10度。牧場の仕事が始まるのは早い。私が行ったのは日高地方の繁殖牝馬にG1馬もいる中堅牧場。かなりの重労働で、体力がない人には絶対に出来ないでしょう。私は実質1日だけだったので、何とかやり遂げましたが、1カ月で50万円払うと言われても絶対に断るレベル。

馬は頭が良いので、私が新入りだと言う事を見抜く能力があるようで、なかなか言う事をきかない。先ずはブラッシングをしますが、しきりに馬体を動かし、落ち着きがない。これを、ベテランの人がすると気分良さそうに静かにしている。これがサラブレットと人間の信頼関係。要するに私が受け入れてもらうには1日では無理と言う事。

仔馬を牧草地まで連れて行き離す作業がありますが、入れ込んだ仔馬が早歩きをして、引っ張られてしまうので力がいる。しかし、その綱を離す事は出来ない。1頭3000万円程度でセリで売却される馬なので責任は重大。唯一まともにできた仕事は馬房の掃除。馬もいないので気楽に出来るものの、今度は時間との戦いになってくる。これが結構プレッシャーにはなりましたが、コツさえ掴めばこの作業はこなせる。競馬を楽しめるのも多くの作業員に支えられたうえでのこと。牧場で働きたいと思っている方は本当に良く考えた方がいい。