【雲雀S予想2017】中山1200mのスペシャリストが東京コースで真価を問われる

父ディープインパクトに母の父パントレセレブル。もしあなたが調教師としてこんな馬を預かったとしたなら、どんなジャッジを下すでしょうか?わたしなら、芝の中距離、あるいはそれ以上で使いたいと考えます。

が、実在するこの馬サザナミはまさかのスプリンター。今週日曜9Rの雲雀ステークスに出走予定です。昨年4月に準オープンの船橋Sを勝利し、晴れてオープン馬になったわけですが、その後京王杯SCに挑戦するもさすがに相手が強すぎたか、11着に惨敗。

そしてクラス編成でまた準オープンに帰ってきて2戦し、今回が3戦目となります。中山コースで良績を残していることもあり、府中コース、さらに距離も1400mというのはこの馬にとっては厳しいのではないか、と考えられなくもないですが、陣営の感触は違うようです。「小回りの1200mがベストと思っていましたが、前走では1400mもこなしてくれました」と、森調教助手のコメントもあります。

そして、モーリス不在となった堀厩舎としては次なる看板馬を育てなければなりません。キャンベルジュニアなど素質馬はそろってはいますが、モーリス級となるとそう簡単にはいかないでしょう。今回のライバルはダイワダッチェス、ゴールドペガサスあたりになりそうですが、まずは東京コースの長い直線、さらに距離を克服してもらって、昨年大敗した京王杯SCにぜひ参戦してもらいたい1頭です。