競馬場七不思議(?)事件は指定席じゃなく一般エリアで起きている

競馬場に朝早くから来ている人は、指定席を取りたい人や横断幕をパドックに掲げたい人達が中心です。私を相性の悪い中山競馬場に初めて連れて行ってくれたのも会社の先輩でした。もうとにかく競馬場に行く時は朝がめちゃくちゃ早いと思わなければいけませんでした。

私が一番最初に中山競馬場で見たのはゴンドラ指定席でした。中山競馬場の中の唯一指定席で外で観戦できる席です。これがツボにはまったのです。こんなに楽しい所はない。寿司を頼めば席まで持ってきてくれる。ジュースを頼めば持ってきてくれる。お金さえ払えば至れり尽くせりの、まさに大人の社交場でした。

ここで意外な事に後に気が付く事になります。隣のテーブルのおじさんたち4人組が次のレースは大勝負だ!!と言っていたのでどんな展開になるのかと思ってみていました。そしてそのレースは大波乱の結果に。当然当たる訳がなくさぞや意気消沈しているのかと思えば、たまたまテーブルに馬券がおいてあったので金額をみてみると馬連1000円の1点買いでした。なんだか、競馬場っていろんな人がいるなあと思わず苦笑いするしかなかったです。

そして、今度は私が友人を誘って中山競馬場に見に行った日。2月下旬の開幕週の中山。晴れてはいましたが、寒い1日でした。メインレースも終わり最終レースを残すのみ。今から20年前は他場の最終レースなんて発売していませんから、本当に人気もまばらでした。1人のスーツを来た、30代位のサラリーマン風の方が柵の前でレースを始まるのをじっと待っていました。

その日の最終レースはダート1200M。レースは2着争いが際どい写真判定。恐らくどちらかが2着なら的中なのでしょう。写真判定を待って着順が確定すると、柵にけりを入れて馬券を投げ捨て帰っていきました。幾ら買っていたのか、その馬券を皆で見てみると1点50万円の大勝負。ここで気が付いた方もいると思いますが、競馬場の指定席で見る人は割と少額で楽しむ人が多いのに対して一般エリアは乾坤一擲の大勝負をする場所なのです。普通は逆だと思いますよね。実際はこういう事なのかとまた一つ学習した事でもありました。確かに50万円の乾坤一擲の大勝負なら私も恐らく指定席では買わないです。下でしれーっと見て帰りますね。