ダート戦線有力株クロスクリーガーが急死

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チャンピオンズカップを含むGⅠ9勝をあげているダート最強馬ホッコータルマエ。そんなホッコータルマエにばかりいつまでも任せてはおけない、とはいえコパノリッキーくらいしか互角に渡り合えている馬がいない、というのが日本のダートの現状です。

そうなると期待したいのが今年の3歳勢。ドバイ遠征に挑戦したゴールデンバローズ、ディアドムスなどは、帰国後スランプに陥ってしまいました。海外、まして3歳での遠征はかなりのストレス、負荷がやはりかかるんでしょう。

その点、ホッコータルマエは古馬になって大成したこともあり元気ハツラツです。来年もドバイに行きたいという意向のようで、改めて無事是名馬が大事だなと感じます。毎年着順を上げているドバイワールドカップだけに、来年はいよいよ3着以内も見えてきました。

そんなホッコータルマエの後継者と目されていた期待の3歳馬・クロスクリーガーが9月21日朝に急死してしまいました。アドマイヤオーラの最高傑作といえる馬だっただけに、今後の戦績次第では種牡馬入りも見えていたと思います。また、ジャパンダートダービーでは1番人気で敗れはしたものの、その後のレパードSは楽勝といえる内容で、JDD勝者であるノンコノユメとの再戦もファンは楽しみにされていただけに、ニュースは非常に残念です。

このクロスクリーガーの血統を振り返っておきますと、父アドマイヤオーラ、母ビッグクィーン、母の父ブライアンズタイム、北星村田牧場生産でした。

北星村田牧場といえば、これまでもメイショウスザンナやキングトップガンなどの重賞勝ち馬、そして古川騎手の初G1制覇のパートナーとしても有名なアインブライドも生産している名門牧場です。厩舎サイド、そして牧場の方々も久しぶりの大物に期待も大きかったはずです。ダートで5勝し、その他もすべて馬券圏内という強さを誇ったクロスクリーガー。記録に残る前に記憶に残る名馬になってしまいました。

同じ馬主・辻高史さんの所有馬で父アドマイヤオーラ、母の父ブライアンズタイムを共通するクロスドルージュがいます。この馬もまだ新馬戦を1度走った段階ですがダート路線。未だ勝ちなしではありますが、クロスクリーガーの前例もあるため、注目の1頭となりました。