ハートの勝負服が映える愛知の大物女性騎手「木之前葵」とは?

JRAの勝負服には事細かに規定があり、使用できる柄は以下の「一本輪・二本輪・三本輪・一文字・帯・山形一本輪・山形二本輪・山形三本輪・山形一文字・山形帯・菱山形・襷・十字襷・縦縞・格子・元禄・ダイヤモンド・うろこ・井桁絣・玉霰・星散・蛇目散・銭形散」から一種のみ。たくさんあるように見えて、ハートはこの中に入っていないようですね。

話は少し変わり、地方競馬では馬主さんではなく騎手ごとの勝負服になっていますが、ハートを3つあしらった異色の勝負服をまとい、かつ結果を出している女性騎手がいるのをご存知でしょうか?

名古屋競馬所属の木之前葵騎手。競馬の本場・イギリスで勝ち星を挙げている一流といえる騎手です。過去イギリスで勝ち星を挙げている日本人騎手はわずか5人。岡部幸雄騎手、武豊騎手、中竹和也騎手、星野忍騎手、三浦皇成騎手です。そこに木之前騎手が名を連ねたことになります。

イギリスのリングフィールド競馬場で行われた「ファティマ・ビント・ムバラク妃殿下主催レディースワールドCS」。その第8戦でマンオブドリームスに騎乗し、海外初騎乗初勝利の快挙を達成しています。なんとデビュー3年目の21歳。まだまだ伸び代があるのは言うまでもありません。

名古屋競馬で通産100勝も早くも達成しており、ライデンリーダーで桜花賞にやってきたアンカツ騎手のように、いつかJRAの競馬場でもお目にかかれる日が来るかもしれません。

気になるハートの勝負服ですが「木之前葵」で検索するとその写真が大量に見られます。成績もさることながら、その愛らしい見た目にもファンがたくさんつくことは想像に難くありません。地方の女性騎手といえばわたしは高知の別府真衣騎手がこれまで印象的でしたが、すごい大物が現れたものですね。