【毎日杯2016有力馬】皐月賞出場を賭けたロワアブソリューの挑戦

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26日の土曜日の阪神競馬場では、3歳馬の中距離重賞・毎日杯(G3)が開催される。

正式な3歳クラシックに向けてのトライアルレースではないが、本賞金が足りない馬にとっては、皐月賞(G1)に滑り込むための、本当のラストチャンスとなるのがこの毎日杯であり、何が何でも勝ちにくるという陣営も多そうである。

今年の毎日杯で注目してみたいのが、関西馬のロワアブソリュー。現在の成績は3戦1勝。前走はアーリントンカップ(G3)7番人気3着という馬である。

2走前がきさらぎ賞(G3)3番人気7着であり、おそらくこの2戦目の印象が悪かったため、前走では7番人気にまで評価が落ちていたが、この馬の場合は気性面で少し問題があり、2戦目のきさらぎ賞はスタートしてすぐに口を割るなどして折り合いが付かなかったのがボロ負けの原因。

デビュー戦がハナに立っての競馬であり、2戦目のきさらぎ賞が2番手からの競馬だった。3戦目の前走は大外枠からのスタートで立ち遅れ、道中は初めて後方、しかもシンガリからの競馬を経験することになった。折り合いに関しては、2戦目のきさらぎ賞よりかはついていたように感じた。

4コーナー手前から進出を開始すると、直線では大外。坂下では少しモタモタしていた部分もあったがゴールまでしっかりと伸びていた。3着ではあったが、1着馬とのタイム差はなし。出遅れがなく、道中もう少し前で折り合いがつく競馬ができればという内容だった。

今回はロワアブソリューにとっては4回目のレースとなり競馬も徐々に覚えてくる頃である。器用さに欠けるところがあるため、直線が長い広々とした阪神の外回りは向いているような感じもする。

姉は函館スプリントステークス(G3)2着のシュプリームギフトであり、兄はオーシャンステークス(G3)3着のべステゲシェンク。一族は見事なまでにスプリント重賞で結果を残しており、この点はロワアブソリューにとっては、不安点だが、毎日杯の1800メートル戦でどういう競馬をしてくれるか。

2戦目は同じ1800メートル戦・きさらぎ賞で大敗している。ただ折り合いさえつけば前走のようにしっかりとゴールまで伸びてくることもできるため、今週の毎日杯はロワアブソリューのゲートと道中にも注目してみたい。