【高松宮記念2016予想】今年はひと波乱あり得る

今年の高松宮記念は例年以上に予想のし甲斐がありそうだ。逃げ馬にはスプリント界を語るなら欠かせない存在のハクサンムーンや、昨年は後からの競馬で脚質転換を図っていたが前走は久しぶりに逃げ切り勝ちを見せたミッキーアイル、そして8戦連続で逃げている生粋の逃げ馬ローレルベローチェがおり、レース前から混戦ムードが漂っている。差し馬勢にはウキヨノカゼ、アルビアーノ、ウリウリといった牝馬勢もズラリと並んで前の様子を伺っている。

さらにはスプリントの素質もありそうなレッツゴードンキに、'14年のスプリンターズSの勝馬スノードラゴンと豪華なG1馬も揃っている。2頭ともG1馬にしては妙味あるオッズとなりそうで、買いたくなる魅力的な存在。

他にも前走のオーシャンSでハクサンムーンを交わして重賞初制覇を果たしたエイシンブルズアイや、海外明けの今年初戦だが鉄砲がきくサクラゴスペルといった面白い馬も多数おり、予想は困難を極める。香港からの刺客エアロヴェロシティは来日するも疝痛で回避が決定し、人気が見込まれていたダンスディレクターも歩様に不安が出て直前で回避が決定した。レース前から荒れ模様で、軸馬がなかなか定まらない方も多いのでは?

ミッキーアイルは危険な人気馬?今年は波乱の要素が盛り沢山

大外8枠に入ったハクサンムーンは不利に見えるが前走のようにスタートが決まればハナをきれる。しかし出遅れて先行にまわれば自分の競馬ができない恐れも。内の好枠を引いたミッキーアイルが先手を取るにはいい位置におり、馬券圏内は堅いようにも見える。単勝オッズが1倍台の圧倒的1番人気もあり得るミッキーアイルだが、コンビ2戦目の松山騎手に重い印を打てず、「今回は逃げれない」と予想するファンも少なくなさそうではある。マークもされるし外からはローレルベローチェとハクサンムーンが飛んでくる。1倍台のオッズほどの信頼はおけない馬だろう。となれば過剰人気の背後にあるおいしいオッズを狙いたくもなるというものだ。

予想や見解は挙げればキリがないほど幾つもあり、非常に予想のし甲斐があるレースとなっている。久しぶりのG1ということもあって出走馬のレベルの高さから注目度の高い一戦となっているが、高配当も見込める要素も盛り沢山で、ひと波乱あればさらに注目を集めそうだ。過去10年で5番人気以下から勝馬は出ておらず、基本的には堅い決着が多い傾向にあるレースだが、今年は大胆な予想で高配当を狙ってみるのもいいかもしれないぞ。