【安土城S予想2018】モズアスコット、重賞へのこだわりよりも勝利が欲しい

日本におけるフランケル産駒代表といえば昨年のオークス馬で最優秀3歳牝馬となったソウルスターリングがいますが、その後は勝利から遠のき話題にも乏しいということで、今年はモズアスコットに主役の座が移っている感があります。阪急杯、マイラーズカップと短距離路線で立て続けに2着になっており、安田記念に出走しても注目を集めていたであろう存在ですが、フルゲート18頭に対し登録が19頭の中で唯一の除外対象ということで、確実に出走できる今週日曜の京都10R・安土城ステークスに照準を絞ってきました。

ダービーの裏開催になるため、鞍上は主戦のルメール騎手から変わって、オーストラリア遠征から一時帰国中の坂井騎手となります。オープン入り後は重賞挑戦を続けてきた同馬ですが、今回は別定のオープン戦ということで、相手関係はこれまでより格段に楽になることが予想されます。フランケル産駒として先輩でもあるミスエルテや、他にも重賞戦線で名を馳せた馬もいますが、いずれも思うような結果に繋がっていない馬がほとんどで、勢いはモズアスコットにあります。

今回の出走の至上命題としては収得賞金の加算と、止まってしまった連勝の勢いを取り戻し、勝ちグセを取り戻すことにあるように思われます。2連続で重賞2着に入ったことで、収得賞金もコツコツ増やしていますが、今回安田記念で除外対象になってしまったように、今後も出たいレースに出られないケースは十分ありえます。

昇級後は重賞のみに出走させてきたのは陣営の期待値の表れでもあり、一定の結果でもって応えてきた馬なので、このクラス相手では流石に負けられないレースとなります。夏を迎えても降級はありませんが、このままではオープン馬としては最低限の水準まで下がってしまうため、秋以降除外の憂き目に会わないためにも、ここは1着の結果が求められます。