【中山GJ2016予想】競馬を語るなら障害もお忘れなく!オジュウチョウサンが1強サナシオンを差し切ってくれる!

今週の土曜日、中山競馬場でJ・GⅠの中山グランドジャンプが行われます。毎度のことながら、競馬ファンにとって障害レースへのJRAの取組みもいかがなものかと思いますし、「障害はわからない」という競馬ファンを苦々しく思ってきました。

今年もせっかくの中山グランドジャンプが出走頭数10頭。そんなの『大阪杯をGⅠに!』とか言ってる場合じゃないです。それよりも、今あるGⅠを如何に充実させるかを考えるべきでしょう。障害がわからないような競馬ファンはいずれ離れるでしょうが、今の状態でも障害レースも楽しめる競馬ファンはずっと競馬ファンで居てくれるものです。何が競馬界にとって良いのか?を考えることがJRAの仕事なんですけどね~。

さて、競馬界の将来を憂うことは置いといて、J・GⅠ中山グランドジャンプの予想をしてみましょう。ただ、先に挙げたように10頭立てで残念なところですが、昨年の中山大障害で1番人気だったサナシオンを始め、5着のティリアンパープル、6着のオジュウチョウサン、そして8着のウォンテッドが出走してくれています。加えて、前哨戦のペガサスジャンプステークスからも1, 2, 4着の上位陣を始め5頭が出走してくれました。

その中で今回の中山グランドジャンプで狙いたいのはオジュウチョウサンです。オジュウチョウサンは昨年末の中山大障害で6着だったので、今回のメンバーでは実績上位です。しかも前哨戦ペガサスジャンプステークスで1,2着だったワンダフルワールドとブライトボーイの2頭をその前走中山でのオープン戦でかなりの差をつけて勝利しているのです。このことからも中山大障害組の方が上位と見ていいでしょう。

そうなるとサナシオンとの一騎打ちとなる訳なのですが、ではオジュウチョウサンが逆転できるのか?ということになりますが、それが十分逆転可能なのです。

その理由としては、脚質と少頭数が挙げられます。サナシオンは、逃げ1本で障害7戦して6勝3着1回(中山大賞典)と完璧な戦績です。その中山大障害では、オジュウチョウサンと3秒9という大差をつけています。中山グランドジャンプは4250mと中山大障害(4100m)より150m長くなります。単純計算では150mで3秒9もの差が逆転は不可能です。

ところが、この少頭数。サナシオンも後続に3秒も4秒も離して逃げることはないでしょう。ここが逃げ馬という脚質の弱点で、いくら相手が弱くてもあまりにも差を空けての逃げと言うのは難しいものです。オーバーペースを懸念してしまうからです。となれば、後続との差も数馬身をキープしたまま残り数百メートルでの末脚勝負になりますので、そうなると150mの延長でサナシオンが意外にスタミナを消耗していれば、差し馬オジュウチョウサンが差し切ることも十分可能性があるのです。

約5分間のドラマ、中山グランドジャンプでオジュウチョウサンが断然人気のサナシオンを差し切る光景を手に汗握りながら観戦したいと思います。