【スプリングS2016】菜七子効果でモウカッテルの応援馬券がバカ売れか?!

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今月にデビューしたばかりの藤田菜七子騎手が20日のスプリングSでさっそく初の重賞レースに挑戦する。デビュー日から一月も経たぬ内に重賞レースに出走するのは新人騎手としては異例なことである。16年ぶりに誕生した女性ジョッキーがもたらす経済効果は競馬業界にとって大きいものであり、大きなレースに出れる機会が増えれば女性のファン層も大きく見込めることになるだろう。「良い馬に乗せて勝たせたい」という願い出る者が増えれば、初の重賞勝利もそう遠くはないかもしれない。

高知競馬のドサ回りでは、入場者数が2,660人(主催者発表)と昨年のよりも1,000人近く増加。さらに千葉県鎌ケ谷市の鎌ケ谷スタジアムで行われたプロ野球日本ハム-ソフトバンクのオープン戦では自身初の始球式に臨んだ。騎手以外の業務でも多忙なスケジュールで菜七子フィーバーはとどまることを知らない。

今週はモウカッテルの応援馬券がバカ売れか?!

とは言え本業のレースの方ではまだ初勝利をあげることはできていない。同じ厩舎の大先輩である丸山騎手でさえデビューしてから初勝利までは80戦近くかかっており、デビューしたてでそう簡単に勝てるほど騎手の世界は甘くないと思いたい。しかしデビュー年に69も勝利数をあげた武豊騎手のようなケースもある。武騎手は1987年3月1日にデビューし、わずか6日後の3月7日に阪神3日3Rでダイナビショップに騎乗し初勝利をあげている。さらに同月の22日には中京記念を勝利して重賞初勝利をあげている。武豊騎手の場合、彼の師匠と言われる浅見国一調教師からのバックアップや、自厩舎では武豊騎手をトップジョッキーに育て上げたと言われる武田作十郎元調教師、そして元騎手・元調教師で武豊騎手の父でもある武邦彦氏の存在が大きなサポートとなっていただろう。競馬一家に生まれた騎手は特殊と言えるので、藤田騎手と比較するのは少々お門違いかもしれないが、デビュー後間もなく勝利するケースはある。

藤田騎手は競馬業界に縁や親戚の力はないが、今の競馬業界の彼女の推しっぷりなら良い馬はどんどん集まってきそうである。20日のスプリングSで騎乗予定となっているモウカッテル(牡3)は、ダートの未勝利戦1勝のみで重い印は少々打ちづらい馬ではあるが、出るからには善戦に期待したい。今週のスプリングSはモウカッテルの応援馬券が売れそうである。