名古屋競馬が移設!2022年には弥富トレーニングセンターへ!

名古屋競馬場が弥富トレーニングセンターに移転する計画が本格的に動き始めた。28日、名古屋競馬組合議会は基本設計費などの予算案を可決し、新競馬場開設に向けたプロジェクトがまとまった。

弥富トレーニングセンターでの開催は2022年を予定しており、冬季限定でナイター競馬も行う予定となっている。新スタンドの収容人数は2000人で、コースは1200mとなり、現在の名古屋競馬場の1100mから100m延長されるかたちとなる。

現在の名古屋競馬場は取り壊され、敷地の一部は3300人が収容可能な場外馬券売り場が新設される予定となっている。総事業費94億円という予算をかけ、新たな試みを進める見通しだ。

名古屋競馬は以前から施設の老朽化が問題になっていたものの、赤字経営が続いていたため改築等の施策が見送られてきた。一時は廃止も検討されていたが、インターネット投票の普及により、業績は好転し徐々に売り上げは上がっていった。近年は黒字が続いており、今回の競馬場移設も採算・経営状況に大きな影響がないと判断されて決定に至ったようだ。

しかし、移設先の弥富トレーニングセンターの所在地を見てみると、最寄りの駅とされるJR弥富駅からは約11km離れた場所にあり、交通は主にバスか車で向かうことになる。インターネットの投票が売り上げの多くを占めていることは確かだが、ここまでアクセスが悪いと来場者の数はそこまで見込めなそうだ。

ただ、現時点でも競馬場へ直接足を運んで馬券を購入する人は1割程度とされており、場外およびネット販売の方が圧倒的に多い状況となっていることを考えれば、移転先が辺鄙な場所であることは実はさほど問題ではないのかもしれない。今はPATで地方競馬も買える時代、これからは客が来なくても運営が成り立つ競馬場というのが地方では主流になっていくのかもしれない。