少数精鋭!これからの活躍にも期待がかかる新種牡馬シルポート

今週のダービーが終わり来週になれば早くも2歳馬が登場してきます。POGファンからすると、一番楽しい時期かもしれません。中央競馬はまだ始まっていませんが、地方競馬では続々と2歳馬がデビュー。今回はそんな中から5月14日に佐賀競馬で快勝したザワールドについてみていきましょう。

佐賀の真島元徳厩舎の管理馬で、父シルポートは父ホワイトマズル・母スペランツァ、母父サンデーサイレンスという血統背景。小牧騎手とのコンビで軽快に逃げる姿が印象的な個性派でした。今年の産駒はわずか16頭。その数少ない仔からいきなりデビュー戦大差勝ちの大物を輩出してきました。相手が弱すぎてハナを切ったともいえますが、父も生粋ともいえる逃げ馬。脚質が遺伝するのか、はたまた気性が遺伝するのか、いずれにせよホワイトマズルが亡くなったこともあり、後継種牡馬としての期待を一身に背負っているシルポート。

種牡馬同期生には短距離王者ロードカナロアに三冠馬オルフェーヴルと大物が揃うため、どうしても繁殖牝馬集めでは劣勢に立たされてしまいますが、ブラックタイドからキタサンブラック、スクリーンヒーローからモーリスが誕生したように、集まる繁殖牝馬が少なくともいきなり大物が出てくる可能性があります。少数精鋭のシルポートですが、まずは幸先の良いスタートを切りました。ザワールド含め、今後も注目したいところです。