【ニュージーランドT2016注目馬】ダンツプリウス

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上位3頭にまでNHKマイルカップ(G1)の優先出走権が与えられるこのレース。例年、混戦ムードになりがちだが今年も少し難しそうなニュージーランドT(G2)になった。注目してみたいのがダンツプリウス(牡3 栗東・山内研二厩舎)

9戦2勝2着3回の現時点での成績となっており、今回で10戦目。昨年の6月にデビューすると4着、2着、3着ときて、4戦目で初勝利を挙げる。その後は500万特別2着となり、重賞の京都2歳ステークス(G3)では9着に敗れる。

ダンツプリウスはここで距離短縮をして、次走のこうやまき賞(2歳500万)を3着、年明け初戦のジュニアカップ(3歳OP)1着、前走・アーリントンカップ(G3)2着とマイルで好走するようになる。

元々、初勝利を挙げるまでは、マイルを使っていたが、2000メートルで未勝利を脱出したため、そこから中距離のレースを2戦挟んだが、またマイルのレースに戻した形だ。現在は、それが良い方向にも出ており安定性もある。

非常に接戦の競馬ばかりしており、ここ3走は勝っても負けてもタイム差なしの争いをしている。

2歳からのバリバリのハードトレーニングで有名な栗東の名門・山内厩舎に、父がブライアンズタイムである。疲れが残るからあまり競馬に使いたくないという一般的な考えではなく、使って、使って強くなっていく厩舎と血統。前走より成長している可能性もある。

ダンツプリウスの場合は、昨年の10月から大体、毎月1回のペースで休みなく走ってきており、通常であれば疲れもあるのでは・・・という声も聞こえてきそうだが、この厩舎と血統の場合はこれが良いのかもしれない。

ブライアンズタイム自身の産駒が大暴れしていたのが90年代から00年代前半になるが、94年の3冠馬・ナリタブライアンの皐月賞の前までに使ったレースが9戦。

97年の有馬記念(G1)を勝ったシルクジャスティスは春にダービーで2着になったが、それまでに10戦の競馬。02年の日本ダービー(G1)を勝ったタニノギムレットは前年の2歳時の12月から毎月、休まずに競馬を使って8戦目で3歳馬の頂点に立った。

今年のアーリントンカップは、この少し懐かしいブライアンズタイム産駒に注目してみたい。