【東京ハイジャンプ予想2016】重賞2連勝のオジュウチョウサン、期待感しかない

今週末の東京日曜メインは東京ハイジャンプ(G2)が開催。かつては春に行われていた同レース。2009年からは秋開催に施行時期が移され、ここへ進めてくる馬の質やローテも変わってきた。傾向を調べるなら2009年以降のデータを参考にした方が良いが、2012年からは距離も3300mから今の3110mへと短縮されており、なかなか傾向が掴みづらいのがこのレースの難しいところだ。

ただ、基本的には人気サイドが強いレースと思っていただいてよい。過去10年の成績を見ると、1番人気【3-1-1-5】、2番人気【2-2-0-6】、3番人気【2-2-2-4】と上位人気が優秀で、1~3番人気が7勝をあげている。ここは人気の強い馬を中心に組んでいきたい。

G1馬オジュウチョウサン、暮れに向けての始動戦。重賞3連勝に期待!

今年の東京ハイジャンプの人気上位の中でも特に注目したいのは現在重賞2連勝中のオジュウチョウサン(牡5、和田正一厩舎)だ。2走前の中山グランドジャンプ(J・G1)で優勝してG1馬に輝くと、続く前走の東京の東京ジャンプS(J・G3)では1番人気の期待に応え堂々としたレースぶりで重賞2連勝を果たした。

今回の東京ハイジャンプは前走から約4ヶ月空いた休み明け秋初戦。暮れの中山大賞典を目標とし、障害G1春秋連覇を目指すこの馬としては秋の初戦であるここは非常に重要な一戦となるだろう。

芝で芽が出ず障害へ、昨年初挑戦した重賞の4着から大きく成長し、前走はG1優勝馬らしい貫禄ある走りを見せて優勝した。約1年前は後方待機から追い込んで届かないことが多かったが、今年は自ら動いていってねじ伏せる内容のレースが目立つ。斤量差で最後はどうしても差を詰められてしまうが、前走は直線を迎えるまで先頭に立つのを我慢しての勝利。今この馬が見せる底力と成長力には期待感しかない。