【シンザン記念2016予想】注目の素質馬、ピースマインド

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春の大舞台を占う今年最初の3歳重賞「第50回シンザン記念」が10日に京都競馬場で開催される。過去の勝馬にはミッキーアイルやジェンティルドンナといったG1馬がおり、他にもクラシック三冠を達成したオルフェーヴルや、連対率100%を誇る名牝ダイワスカーレットなどがこのレースで2着を取り春の大舞台へと駒を進めていった経歴がある。3歳重賞戦線を占う上で欠かせないレースであると言えるだろう。

2016年、注目しておきたい3歳素質馬

戦歴で見れば新設重賞のサウジアラビアRCで3着に健闘してみせたアストラエンブレムやデイリー杯2歳S(G2)3着馬のノーブルマーズなどが場数を踏んでいるが、新馬戦でハナをきってそのまま3馬身半差をつけて快勝したラルクや、同じく新馬戦で出遅れて後方からの競馬となったが最後の直線ではほぼ鞭を持ったままで外から突き抜けて快勝したジュエラーなど、一戦目から他馬に格の違いを見せつけた新星の3歳馬たちも侮れない。

そんな中、筆者が特別注目しているのは2歳未勝利戦で6馬身差という圧倒的着差で優勝してみせたピースマインドだ。新馬戦では2着に敗れているが、後に朝日杯FS(G1)を優勝している1着馬のリオンディーズと0.2秒差に健闘していることからもこの馬も相当やれるはずだ。
父ディープインパクト、母の父トニービンという血統も気になる要因の一つだ。京都の新春杯(G2)を優勝したサトノノブレスや新潟記念(G3)2着馬のクランモンタナなどが同じ血統にいるが、ズブさが目立つがトップスピードを持続させる力があるといった特徴が見られる血統だ。3~4コーナーで下り坂を利用して加速できる京都競馬場はその特徴を活かすにはもってこいではなかろうか。

配合としてはあまり目立つ産駒ではないものの、デビュー2戦は2000mなので今回の距離短縮はプラスに働く可能性も高く、次もさらに良くなるのではという期待も込めてシンザン記念ではピースマインドの走りに着目したいと思う。クラシックでも活躍するようになってピースマインド(平和の精神)を世に広めていってくれれば喜ばしい。