【神戸新聞杯結果】リアルスティール敗れる、秋の主役交代か?

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27日、阪神では菊花賞トライアルの「第63回神戸新聞杯」が行われ、逃げたリアファル(牡3)が1番人気のリアルスティール(牡3)を封じて優勝した。芝に転じて2戦目で重賞未勝利とキャリアの浅い馬が、G1連対馬のリアルスティールを2馬身差で振り切ってゴールした。2着馬のリアルスティール、そしてさらに2馬身半差の3着に粘り込んだトーセンバジルまでの3頭が菊花賞への優先出走権を手にした。

優勝したリアファルは、前走で初芝にも関わらず後に重賞を勝っているアズマシャトルや今年条件戦を3連勝したマローブルーを倒し注目を浴びた。芝2戦目となる今回の神戸新聞杯ではまだフロック視する競馬ファンも少なくなかったのでは。しかしハナを切って上がり最速のリアルスティールとコンマ1秒のタイム差という事実を見れば、この馬の強さがフロックではないことが分かる。

今回も春の実績馬を倒し、待望のクラシックへと駒を進めた。次走は距離も600m延びるが神戸新聞杯で見せた逃げ切り勝ちは本番菊花賞でも期待したくなる走りっぷりであった。血統的なスタミナの裏付けはもちろん、直線で一気に突き放しに掛かった脚の切り替え方は菊花賞での適性の高さを感じる。芝替わりを見事に成功させた異色の存在が、秋の菊の主役に名乗りを上げた。