【ジャパンカップ2015】ショウナンパンドラ距離延長も不安なし!

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日本最大の国際競走、第35回ジャパンカップがいよいよ29日に東京競馬場で行われる。メンバーには重賞4連勝中と波にのるラブリーデイや、春はオークスそして秋は秋華賞を優勝して今年二度の女王に輝いた3歳牝馬のミッキークイーン、そして有馬記念で引退を控えている言わずと知れたG1・6勝馬のゴールドシップなど錚々たる顔ぶれが揃った。

中でも注目すべきは牝馬の存在ではなかろうか。というのも、近年のジャパンカップは牝馬による活躍が目覚ましく、過去5年間の開催のうち三度も牝馬が優勝している。牝馬の存在なくしてこのレースの予想は語れないと言っても過言ではないだろう。

今年のジャパンカップで最も注目したい牝馬はショウナンパンドラだ。今年の秋華賞馬のミッキークイーンも同じ牝馬としてマークしておきたい存在ではあるが、今年のジャパンカップで存在感を示す牝馬は同じ秋華賞馬でも昨年2014年の秋華賞馬であるショウナンパンドラの方だと見ている。

ショウナンパンドラの今年の成績は5戦1勝。ミッキークイーンは今年5戦3勝しており勝利数では劣ってはいるが、牝馬限定戦でしか走っていないミッキークイーンに対してショウナンパンドラはヴィクトリアマイル以外は全て牡馬混合戦だ。紅一点で挑んだ前走の天皇賞・秋ではG1馬が4頭もいる中で4着に健闘し、3着馬との差も僅かハナ差の同タイムで負けてなお強しの内容であった。

伏兵による逃げで天皇賞・秋はスローペースとなったが、脚質的にスローペースが合わないショウナンパンドラが強い競馬を見せたことは評価できる。底力を問われる厳しい展開になりやすいジャパンカップでこそ真価を発揮できるのではないだろうか。2400mという距離は初めてとなるが、2走前のオールカマーでも終いはしっかり伸びていた。むしろ距離延長は歓迎だ。

好不調の波がある馬ではあるが良い時のキレ味は抜群だし、宝塚記念(3着)では完璧な立ち回りをしたヌーヴォレコルトを一瞬で交わしたことからもこれまで牡馬混合戦で残してきた実績はフロックではないと言えるだろう。今年のジャパンカップでパンドラの箱が開けば、過去5年で3勝を挙げる牝馬が今年も牡馬を一蹴するとみた。