【秋華賞2016出走馬】力上位ジュエラー、あとはどれだけ変わり身を見せられるか

今年の3歳牝馬代表格と言えばシンハライト、メジャーエンブレム、そしてジュエラーだろう。ジュエラーは桜花賞を勝ち、シンハライトはオークスを勝った。2歳時に最も注目を集めていたメジャーエンブレムは桜花賞での敗戦の後、オークス路線からNHKマイルCへ進路を切り、見事に優勝してみせた。しかし、残念ながらメジャーエンブレム、シンハライトが怪我により秋華賞には不在。今回は残ったジュエラーに焦点を当ててみたい。

シンハライトが勝ったオークスにジュエラーはいなかった。ご存知の通りレース前に骨折してしまったからだ。秋になりようやく復帰を果たしたジュエラーは秋華賞トライアルのローズステークスに出走したが、11着と惨敗。見せ場なく敗れてしまった。

ただし、この1戦ですべてを決めるのは早計だろう。この日のローズステークスは重馬場だった。ジュエラーのセールスポイントは強烈な瞬発力だ。それを発揮できる馬場状態ではなかったのだから参考外と言っても良い。しかも先にも述べたように骨折明け。苦手な馬場状態で無理をさせるコンディションではない。陣営としても明らかにここは無事に走らせて次の秋華賞で変わり身をという考えでの出走だっただろう。

しかも、ジュエラーの鞍上はミルコデムーロ。大舞台で強く、桜花賞も3番人気でこの馬を勝たせたのだ。本番は当然前走のようなことはないはずだし、陣営も渾身の仕上げで臨んでくるはず。シンハライト不在の秋華賞で実力を発揮し、2冠馬に輝くことを期待したい。