タレントが揃った宝塚記念。本命決着か波乱か?

いよいよ春のグランプリレース、宝塚記念が26日(日曜日)に阪神競馬場・芝2200Mで争われる。宝塚記念だけはG1のファンファーレが違う。最初は違和感を覚えたものだが、今では定番になっている。そして、関西圏のG1レースの入場曲・ザ・チャンピオンが今年は全てのレースで流れている。やはり、関西圏のG1の入場曲といえばこの曲。一番盛り上がる入場曲。これ以上の傑作は今後出ないだろう。

さて、肝心のレースの構図だが、天皇賞・春を、差し返して勝った、キタサンブラックが堂々にファン投票1位に選ばれた。菊花賞、天皇賞・春と大一番での強心臓ぶりは最早説明するまでもない。菊花賞、天皇賞・春そして宝塚記念を制した馬では、私の世代だとビワハヤヒデの印象が強い。それともう1頭ヒシミラクル。この2頭は対照的で常に人気を背負ったビワハヤヒデと人気が勝っても出ないヒシミラクル。今回のキタサンブラックは、ビワハヤヒデタイプに近い。

相手関係はやはり、大阪杯で敗れたアンビシャスの存在がこのレースのカギを握っていると言ってもいい。今回もキタサンブラックは出遅れない限り、逃げるのは確実。そうなるとある程度は前につけておかないと、直線で置き去りにされてしまう。それを防いで勝利をもぎ取ったのが大阪杯。今回もある程度前につけるだろう。昨年の2冠馬ドゥラメンテがドバイからの帰国後初戦となる。ドバイでは落鉄したままレースを行った影響で本領を発揮できず2着。得意距離の中距離ならこの馬を軽視する事は出来ない。

ラブリーディは昨年重賞6勝。その内G1・2勝と非常に中身の濃い1年だった。これだけの素質と実績をもちながら3番人気以内に入らない可能性もある。侮れないのがラストインパクトとマリアライト。この2頭も中距離は得意。正に自分の庭。この2頭は実績がありながら上位人気ならない。今年の宝塚記念のメンバーは豪華絢爛だ。

天皇賞・春で無念の2着に敗れた、カレンミロティックも虎視眈々とG1制覇を目論んでいる。メンバーが揃っただけに、この馬も上位人気にはならない。今年の宝塚記念は見どころ満載。しっかりと的中馬券を仕留め、夏競馬を迎えたいところ。