今が耐え時、藤田菜七子騎手

記事「今が耐え時、藤田菜七子騎手」のサムネイル画像

最近の藤田菜七子騎手は騎乗数が減ってきている。もとから新人騎手で女性騎手ということで、騎手としての実力以外の部分が注目を集めていたのは間違いないが、ビジュアルだけで競馬は勝負出来ない。最近は1日1鞍という日も出てきた。それでも騎乗できるだけ幸せだ。現段階でJRAでは5勝。このままだと10勝が怪しくなってきた。

藤田菜七子騎手のファンは多い。しかし、競馬関係者は冷静にジョッキーの腕で勝負をする。先ず男性ジョッキーとの決定的な差が腕力の差。これだけは仕方がなく、鍛錬したとしてもなかなか追いつけるものではない。それでも努力は必ず実を結ぶ。例え、今年2ケタ勝てなくても焦る事はない。

1年目に爆裂して、2年目以降に尻すぼみでは意味がない。1年目は苦労した方が良い。勿論、苦労しないでポンポン勝ち続けられるならそれに越した事はないが、苦労を知っている人間は強い。新人の中で勝ち星が1番少なかったとしても来年巻き返せばいい。

まだジョッキー人生は始まったばかり。マスコミの取り上げ方は相変わらず大きい。注目を浴びているのは本人が痛いほど痛感している事だろう。今年は試練の年。来年は飛躍の年にすればいいだけの話。

簡単に言ったところで難しいことに変わりはないが、このまましっかりとめげずにチャレンジしていればすぐ手の届く所にある。手を抜かなければ必ず飛躍の年がやってくる。夢である日本ダービー制覇まで何年かかるか?夢が達成できるかはわからないが、悔いのないジョッキー人生を全うしてもらいたい。