東京新聞杯(G3)2016年有力馬情報・グランシルク今後に繋がるレースとなるか

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昨年の3歳時から、重賞戦線を賑わしてきたグランシルクが、東京新聞杯(G3)に出走する。グランシルクは、3歳の春に、ニュージーランドトロフィー(G2)・2着、NHKマイルカップ(G1)では、1番人気に推されるなど(結果は5着)高い素質を、陣営・ファンから買われてきた。その後も、秋には、古馬のマイル重賞などに挑戦してきたが、善戦止まりなのが少し歯がゆいところである。

長所は終いの切れ

勝ち切るところまではいかないが、毎回、掲示板、馬券圏内に収まるあたりは、自分の能力をしっかりと出しきっている証拠であろう。弱点としては、ゲートがあまり上手ではないというところ。前走のニューイヤーステークスも少し後手を踏んだ感じがある。

ただし、道中は折り合い面でも悪さをすることなく、終いは、上がり3F・32.9と凄まじい切れを発揮しているのがこの馬が毎回人気をする理由のひとつでもあるだろう。タイム差はなしの3着のため、展開、スタート次第では、十分に勝てる内容であった。

ただ、今回は、勝ち切るまではどうかというメンバー構成とコースである。人気を集めそうな1頭、ダノンプラチナは、昨年の富士ステークス(G3)で対戦しているが、この時のグランシルクは、デビュー以来初となる掲示板外の6着に敗れている。

着差自体は、0.4差であり、十分逆転可能のタイム差ではあるが、今回は、コース実績に少し不安があるため、個人的には、少し評価を落としてみたい。

今後の試金石となるレース

能力の高さは、G3であれば上位であることは疑いようがないので、東京コースのここを仮に惨敗しても、春の中山で行われる、ダービー卿チャレンジトロフィー(G3)で全力買いしてみたくなる馬である。

今週の東京新聞杯(G3)は、グランシルクのゲートと東京コースの適性をもう一度見てみたい。