JRAにも競馬のカーニバルが欲しい!

先週のドバイワールドカップデーや、アメリカのBCデーの様なG1祭りがJRAにあっても良いのではないか?という議論は毎年のように各所で巻き起こっている。腰の重いJRAに先んじて地方でJBCが開催されるようになり、好評を博している。来年の2018年にはJRA主催のもとJBCが京都競馬場で行われるなんてことにもなっているが、JRAは完全に後手に回ってしまっている。JBCも既に16回が開催されているため、出遅れは非常に大きいものとなっているが、今からでも遅すぎるということはない。そろそろJRAも競馬のカーニバルレースを組んでも良いのではないだろうか?

ジャパンカップの招待を断った海外陣営が香港国際競走に出走を決める様を何度見てきただろうか。有馬記念に至っては全く海外馬の参戦がない。有馬記念も国際G1競走の一つであり、決して日本馬だけのグランプリではない。日本馬も香港に大挙出走するように、賞金面やレースの選択肢があると必然的に良い馬は出走してくる。

たしかにJRAの売上は世界でも有数であり、わざわざ海外の競馬を参考にするまでもないという意見も間違いではないが、JRAだって日本競馬のガラパゴス化を望んでいないのは明らか。新規顧客の獲得の重要度は近年の女性ファンへのアプローチなどを見れば間違いなく高いと認識しているだろう。

農林水産省管轄という絶対に潰れることのない後ろ盾に加え、衰退が嘆かれた売上も下げ止まり、年間売上2兆円を優に超える巨大産業というぬるま湯に浸かりきっている状態だ。ゆえに動かないのだろう。ただここの一手だけあまりにも悠長に構えすぎの感じがしてならない。悠長に構えていて事態が良い方向に向かっているのであれば、全く問題ないが、一向に前に話は進んでいない状況。そろそろ真剣に考えないとドンドン他国に後れを取る事になる。

日本にカジノが出来る日もそう遠くはないが、カジノが成功を収めた場合にJRAも今のようなぬるま湯に浸かっていられるだろうか?確かにカーニバル開催にはリスクもあるが、多くのファンが望んでいることは間違いない。来年のJBCはJRAが主導して開催するが、ここが今後の分水嶺となるのかもしれない。