思い入れのある1頭ウインデンファーレ。

競馬新聞や雑誌を見ていると、「厩舎ゆかりの血統馬」という言葉を目にすることがあるかと思います。今ではリーディング上位厩舎に良質な馬が流れる仕組みとなっていますが、一昔前までは活躍した母馬とその子どもは大抵、同じ厩舎に所属するという流れがありました。

今でもその流れを色濃く残すのは、美浦の藤沢和雄厩舎でしょうか。NHKマイルCに出走したティソーナは、祖母レディブロンド→母ラドラーダが藤沢和厩舎の所属馬。今週のオークスに出走予定のチェッキーノは、母ハッピーパスの姉が厩舎に初めてGIの勲章をもたらしたシンコウラヴリイ。兄コディーノも藤沢和厩舎で活躍しましたし、文字通り、ゆかりの血統馬といえるでしょう。

そんなゆかりの血統馬は、競馬ファンの中にもあると思います。一口馬主が盛んになった今では、その流れはより強くなったのではないでしょうか。私もとある馬の産駒には、毎年注意をしています。その馬の名前は、「ウインデンファーレ」。

個人的な話で恐縮ですが、ウインデンファーレは私が初めて持った一口馬であり、当時の価格は一口4万円だったと記憶しています。デンファーレは順調に調整をこなし、新馬戦を1番人気で迎えます。ゲートで待たされてしまい、案の定スタート後手。1200mでは致命的な遅れとも思えましたが、直線に向くと、とても届くとは思えないような位置から差し切る快勝劇。翌日のスポーツ新聞には早くも、「桜花賞候補!」と載ったほどでした。しかし、その後は精神面でのモロさが出てしまい、まともに競馬が出来ず、カイバを食べても身にならない。馬場が渋ると動けない、ダートもダメ。馬体維持を目的に、夏は北海道での滞在競馬も試みましたが、これもダメ。そして最後は見切りを付けられてしまい、美浦へ転厩。そして最後は障害にも挑戦しましたが、見せ場なし。結局、1度狂ったリズムを取り戻せず、抹消されてしまいました。

だからこそ、産駒にはお母さんの分まで・・・の思いは強く、毎年POGでは必ず産駒を選んでいます。今までに4頭の産駒を送り込み、中央・地方を含めて未だに未勝利馬はいません。繁殖牝馬としての資質は低くありません。一発大物が出れば・・・と思っていたところに、今年の2歳は父がシンボリクリスエス。ここからは当に勝手な推測ですが、これは今までの産駒の出来栄えを見た上での、勝負の配合なのではないかと思っています。

私の熱意に絆された方は、今年のPOGには是非とも「アモレイラ」の登録をお願い致します。