【桜花賞2025予想】雨のタフ馬場で狙うべき本命馬と穴馬とは?

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桜花賞当日は雨予報が出ており、重馬場または不良馬場での開催が濃厚と見られている。これにより、今年の一戦は例年以上に「タフ馬場適性」が重要な要素となりそうだ。

今回の出走馬の多くは良馬場でしか走ったことがなく、重馬場での実績が未知数な存在が多数を占めている。そんな中で、すでに厳しい馬場を経験し、結果を残している馬が2頭いる。1頭目は、不良馬場で行われたファンタジーSを豪快に差し切ったダンツエラン。そしてもう1頭は、重馬場での札幌2歳Sで2着に好走したアルマヴェローチェだ。馬場適性が見込めるという意味で、この2頭はまず注目すべき存在と言える。

とくにアルマヴェローチェは阪神ジュベナイルフィリーズを制した実績馬で、能力面でも現メンバー中トップクラスの評価が妥当だ。前走の阪神JFは、使い込まれた冬場の馬場状態で、内が伸びづらく外差しが有利な状況。その中で、上がり最速の脚を繰り出して1着に駆け抜けた内容は非常に評価が高い。今回の5枠9番という枠順も、外過ぎず内に閉じ込められる心配も少ない絶妙なポジションで、「好枠」と言って差し支えないだろう。

実績・能力・距離適性を総合的に見れば間違いなく上位候補の1頭といえるが、唯一気がかりなのは今回が初の阪神コースであるという点。過去の好走例は札幌や京都といった直線に坂のないコースであり、阪神のゴール前に待ち構える急坂をどこまでこなせるかが、勝敗を分けるポイントとなる可能性がある。

とはいえ、雨の影響で馬場が重くなると、いわゆる「高速決着型の坂巧者」が持つアドバンテージが薄れ、パワーと持久力が求められる展開になりやすい。アルマヴェローチェは馬格があり、しっかりと筋肉のついた馬体をしているため、こうしたタフな馬場でも難なく対応できる可能性が高い。むしろ、他馬との差がより際立つこともあり得る。

一方のダンツエランは、ファンタジーSでの快勝が目を引くものの、その後の阪神ジュベナイルフィリーズでは17着と大敗。さらにフィリーズレビューでも6着と振るわず、今回は明らかに伏兵的立場での出走となるだろう。とくに阪神JFの内容からは、マイル戦ではやや距離が長く、脚質的にも展開の助けが必要なタイプと見られる。

ただし、彼女の持ち味である大きなストライドは、内回りよりも直線が長くて伸びやすい阪神外回りに向いている。さらに、タフ馬場になれば、スピードだけでなく粘り強さが問われる展開となるため、フィットする条件とも言える。雨が味方すれば、上位争いに割って入るチャンスも十分にあるだろう。人気が落ちそうな今回は、思い切って穴馬として狙ってみるのも一興だ。