【日本ダービー2025予想】過去データが語る勝ち馬の条件とは?注目の3頭をピックアップ

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第92回目を迎える東京優駿・日本ダービー。今年も世代の頂点を決める伝統の一戦が、東京芝2400mで華やかに繰り広げられる。

過去データをひも解くと、1番人気は現在4連敗中だが、過去10年で【2-3-2-3】と複勝率70%を記録しており、信頼度は決して低くない。ただし、毎年確実に馬券に絡むわけではなく、過信は禁物だ。

人気薄の好走も侮れない。昨年は9番人気が優勝しており、2018年~2021年には9番人気以下の馬が連続して馬券圏内に好走していた。今年もその流れが続くか注目される。

ステップレースとして最も信頼できるのは皐月賞組で、過去10年で【8-9-7-74】と圧倒的な成績を誇る。勝ち馬の大半がこの路線から出ており、皐月賞で上位争いしていた馬は狙い目となる。中でも皐月賞馬のダービー連対率は直近5年で4回と高水準だ。一方、トライアル経由の出走馬は苦戦傾向で、好走例は重賞で2着以内に入った馬に限られる。

血統面では「ダービー馬はダービー馬から」という傾向が続いており、近年の成功例にもディープインパクトの血を持つ馬が多く見られる。ただし、“父の無念を晴らす”パターンも見逃せない。

また、脚質面では先行勢が【6-2-2-27】と有利な傾向。後方一気が決まるレースではないが、東京の長い直線で捌ける自信があれば差し脚にもチャンスはある。

以上を踏まえ、注目すべき3頭を挙げたい。

1頭目はクロワデュノール。ホープフルSを無傷の3連勝で制し、最優秀2歳牡馬に輝いた実力馬だ。皐月賞では2着に敗れたが、内容は濃く、東京コースでの巻き返しは十分可能。1番人気が予想されるが、崩れる要素は少なく、父が果たせなかったダービー制覇の夢を託せる存在だ。

2頭目はサトノシャイニング。皐月賞では5着に敗れたが、大外枠から終始ロスの多い競馬で、さらに不利を受けながらも掲示板を確保した。鞍上の指示通り運べれば巻き返しが狙える。

3頭目は皐月賞馬ミュージアムマイル。モレイラ騎手からレーン騎手への乗り替わりとなるが、外国人騎手との相性も良く、二冠達成の資質を備える一頭だ。

春の大一番・東京優駿は、運と実力の総決算。ここで結果を出せば、その名は歴史に刻まれる。今年の栄冠をつかむのはどの馬か。世代の頂点を決するその瞬間を息をのんで見届けたい。