【京成杯2017予想】まだまだつかみにくい3歳世代レベル

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今週末の中山メインは3歳重賞の京成杯。中山の芝2000mは皐月賞と同じ舞台で、クラシック初戦の皐月賞を目指す陣営は通過点としておきたいレースであり、クラシック初戦を占う意味でも見逃せない一戦だ。

しかし、ここで活躍した馬が皐月賞でもそのまま活躍するかというとそうでもない。過去の勝ち馬には皐月賞3着のエイシンフラッシュや同じく皐月賞3着のマイネルチャールズなどがいるが、これ以外はほとんど惨敗しており、前哨戦としては微妙というのが正直なところ。先のクラシックの話はとりあえず置いておき、単純ここで勝ちそうな馬を見極めたい。

以下に上位人気候補を3頭ピックアップしたので考察してみたい。

サーベラージュ
11月にデビューしたばかりのヴィクトワールピサ産駒。東京の新馬戦は直線で早めに先頭に立つと道悪を苦にせず2着馬に3馬身半差をつけて完勝。デビュー2戦目での重賞挑戦となるが、新馬戦のメンバーレベルを見る限りでは小粒感が否めないので、まだまだ注意は必要。レース後に鞍上のR.ムーア騎手がコメントしているように、パドックでうるさい素振りを見せており、まだ幼さが残っている。レース終盤でも直線まで我慢できずにコーナーで行ってしまう形になってしまった。今回人気を集めそうだが、重い印はまだ打てない。

マイネルスフェーン
すでに7戦1勝[1-2-3-1]とメンバーの中では豊富なキャリアのステイゴールド産駒。函館のデビュー戦では5着に敗れているが、その後は馬券を外しておらず安定している。ほとんど未勝利戦での実績だが、前走のホープフルSでは勝ち馬とは0.2秒差の2着と重賞でも健闘。好走が続いているが、ローテ的に厳しいのは確か。ここを使えば春以降は厳しくなりそうだし、メンツが薄い今回は大チャンスとも言える。

ポポカテペトル
デビュー戦が、今回と同じ舞台の京都芝2000mで勝利したディープインパクト産駒。前走の500万下では5着に敗れるが、最内スタートから内で揉まれて不完全燃焼といった内容。全兄は昨年のスプリングSを制したマウントロブソンで、母の半兄はダート王のクロフネ。ディープインパクト産駒には珍しいパワータイプで、中山の舞台は合いそうではある。デビューはR.ムーア、2走目がA.シュタルケルと来て、今回は想定では戸崎騎手となっている。一瞬の脚が無いタイプなので、早めに動いて良い位置で走れるかがポイントとなりそうだ。

先週はシンザン記念、牝馬ではフェアリーSと明け3歳馬の重賞が続き、クラシックへ向けてのレースが新年早々始まっている。世代レベルもまだまだつかみにくいところがあるが、昨年秋の2歳G1の結果などからも、徐々に力関係が明らかになってきている。予想もまだ手探りな部分があるが、各馬の実力が徐々に明らかになってくるのを見るのもまた面白い。