【阪神大賞典2025】データが示す"勝ち馬"の条件とは?注目の4頭を大予想

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一線級のステイヤーたちが集結する「阪神大賞典」は、G2ながら格上の存在と言えるハイレベルな一戦だ。

活躍馬の前走は有馬記念をはじめ、G1組が中心となる。さらにステイヤーズSやアメリカJCC、中山金杯など、中距離の中山重賞からの参戦馬も侮れない。

前走の人気や着順にこだわる必要はないものの、近年は上位人気馬が安定した結果を残している。過去10年のデータを見ると、「1番人気」が【5-1-2-2】で複勝率は80%。勝ち馬は全10頭が3番人気以内となっており、勝ち馬が荒れることはまず無い。特に直近3年は1番人気がすべて馬券圏内に入り、さらに2・3番人気馬も絡む「堅め決着」が続いている。基本的に大穴狙いはリスクが高いレースと言って良い。

脚質についても先行馬が過去10年で9勝を挙げており、差し馬が前を交わし切るケースは稀。阪神芝3000mを攻略するには、スタミナだけでは足りない。バテた馬を交わす後方待機型では届かないケースが多く、前で粘れる先行力や、位置取りを工夫できる器用さが求められる。

また、歴戦の古馬が集まるレースではあるが、7歳以上になると【0-0-0-37】と大不振。7歳以上は成績がガクッと落ちる傾向も見逃せないポイントだ。以上を踏まえて、注目したいのは以下の4頭。

1頭目はショウナンラプンタ。菊花賞4着、日経新春杯2着と安定感抜群。3000mなら菊花賞の走りが再現できる可能性も十分。未だ重賞は未勝利だが、ここで初重賞制覇を狙える位置につけてくるはずだ。

2頭目はゴールデンスナップ。昨年の阪神大賞典では後方から追い上げて5着。ただし、本来の持ち味である先行策を取れば、牡馬相手でも互角以上に戦える。出遅れ癖もある馬なのでまずはスタートを上手く決めたいところ。前目の競馬を展開できれば勝ち負けに持ち込めるはずだ。

3頭目はワープスピード。昨年11月のメルボルンCでは11番人気の低評価を覆す2着に好走。3000m以上のレースではG1でも上位に食い込む実力派だ。昨年の阪神大賞典では2着に入り、負けた相手も強敵だった。展開待ちの面はあるものの、ハマれば一気に突き抜けるだけのポテンシャルを秘めている。

最後はブローザホーン。昨秋は期待を裏切ったものの、春のG1ホースとしての実力は確か。昨年の阪神大賞典でも15頭中5番手の好位から3着を確保しており、距離適性を考えれば今年も勝ち負けに加わる可能性が高い。人気はそこまで集まらなそうだが、狙い目の1頭として警戒したい1頭だ。

今年も“王道路線”を歩む実力馬がそろう阪神大賞典。天皇賞・春を目指すステイヤーたちの熱戦に注目したい。