【JRA平安ステークス2025予想】傾向✕実績で導く4頭の有力馬を紹介

夏競馬を前に、中央で結果を出したいダート馬が集うG3の「平安ステークス」。基本的には波乱の少ないレースであり、比較的堅実な決着が多い傾向にある。
昨年は4年ぶりに1番人気が馬券圏外に敗れ、5番人気と3番人気による決着となったが、3番人気は過去10年で9回馬券に絡んでおり、現在7年連続で好走中だ。一方で、6番人気以下の馬は期待が薄く、過去5年で2回しか馬券圏内に入っていない。10年スパンでも勝ち馬は1頭のみで、勝ち馬は人気上位から出る可能性が高い。
前走レースの傾向を見ると、フェブラリーSとダイオライト記念が2勝ずつ。他は1勝ずつで、特定の前哨戦に偏りはない。とはいえ、地方レースで大きく負けている馬の評価は下がりやすく、昨年2着のハピのようにG1からのローテなら、それだけで注意が必要だ。
脚質面では「逃げ」が4勝、「先行」が2勝と前に行ける馬が有利。差しも通用するが、展開に依存するタイプは割引が必要である。
年齢別では、4歳馬が4勝、5歳馬が6勝と若い世代が中心。6歳馬は勝利こそないが、「0-3-2-38」と馬券圏内にはたびたび絡んでおり、軽視は禁物。また、3連勝以上の勢いある馬は素直に注目すべきだ。
こうした傾向を踏まえ、注目すべき馬は以下の4頭。
1頭目はロードクロンヌ。ダート転向後に4連勝し、オープン入りを果たした勢いは本物。今回と同条件の京都ダート1900mでも勝利歴があり、前走のマーチSでも勝ち馬と0秒1差の3着と好内容。巻き返しの可能性は十分だ。
2頭目はマーチS勝ち馬・ブライアンセンス。昨年は低迷したが、今年に入って2連勝。アルデバランSで京都1900mを制しており、適性と勢いを兼ね備えている。重賞連勝も現実的だ。
3頭目はアンタレスS2着のタイトニット。地方で実績を積んで中央でも着実に力を発揮しており、突き抜けるだけの脚も持つ。妙味のある一頭として要警戒だ。
4頭目はテーオードレフォン。平城京S2着からの参戦で、G1を除けば常に安定した競馬を見せる堅実派。エルムSでは10番人気ながら3着に好走しており、最内枠から先手を取れればチャンスは十分ある。
平安ステークスは基本的に実力通りの決着になりやすいレースだが、展開やコース適性の差が結果を左右する。今年も能力、勢い、コース実績のバランスが問われる一戦となる。人気馬の信頼度は高いが、上昇度のある伏兵にも十分注意を払うべきだ。夏のダート戦線を占う意味でも、見逃せない一戦となる。