【JRA宝塚記念2025予想】激走パターンと合致した“有力馬4頭”を一挙公開!
春のグランプリ「宝塚記念」は、日本で唯一梅雨の影響を受けるG1として知られてきた。かつては有馬記念同様、開催最終週に固定されていたが、近年はその日程も流動化している。
今年も開催日は最終週ではなく、この流れがレースにどう影響するかが注目される。また、兵庫県南部の天候は雨予報となっており重馬場も視野に入る。となれば狙いたいのは、道悪をこなせる馬、あるいは天候を問わず走れるタイプである。
ここは重馬場適性を重視しつつ、過去10年のデータと傾向も判断材料にしながら有力馬を選出していきたい。好走傾向のあるステップレースとしては、大阪杯か天皇賞・春が挙げられる。過去10年の成績は、天皇賞・春が【3-3-3-30】、大阪杯が【2-3-2-21】と安定しており、これらからの臨戦馬は信頼度が高い。いずれかのレースで上位人気または好走していれば、軸に据える価値は十分にある。
他路線組も重賞勝ちや上位争いが条件となるが、例外としてヴィクトリアマイルは【0-0-3-2】と3着に絡むケースが多く、軽視は禁物だ。
人気面で見ると、勝ち馬10頭中7頭は「3番人気以内」から出ており、このゾーンの信頼度は高い。1番人気は【2-2-0-6】とやや勝ちきれない成績だが、3番人気以内に入っていれば好走の確率は高いと言えよう。
脚質は先行勢が【6-1-3-29】と優勢だが、差し馬も【4-2-5-42】と健闘しており、極端に不利とは言えない。能力の高い馬であれば、位置取りにこだわる必要はなさそうだ。
年齢別では5歳馬が【7-4-4-42】と圧倒的な好成績を残している。対して6歳以上は【0-4-0-50】と勝ちきれておらず、1着を狙うなら5歳以下に絞りたい。牝馬も【4-2-4-15】と健闘しており、有馬記念と異なり牝馬が活躍しやすい点にも注目だ。
枠順に関しては、8枠が【6-0-1-17】と非常に好成績を残している。近年はやや低調だったが、昨年の勝利を機に再び流れが向く可能性もある。
これらの傾向を踏まえ、今年の宝塚記念で注目したいのが、ロードデルレイ、ベラジオオペラ、レガレイラ、ヨーホーレイクの4頭である。
まずロードデルレイは大阪杯で2着に好走。外枠からロスの多い競馬を強いられながらも、勝ち馬に0秒2差まで迫る内容だった。神戸新聞杯(2400m)では4着に敗れたが、中距離では安定しており、G1初挑戦となった前走を含めても連対圏を外していない。馬場状態に左右される可能性はあるが、対応できれば勝ち負けに加われるだけの実力はある。
ベラジオオペラは大阪杯を制して連覇を達成。昨年の宝塚記念でも3着に好走している。G1・2勝の実績に加え、先行力も兼ね備えており、5歳馬という点でも好条件が揃う。ただし、馬場悪化時の最内枠という不安要素もあり、その克服がカギとなる。
レガレイラは有馬記念を制して以来の休み明けとなるが、仕上がりは順調。昨秋の2戦では本来の力を発揮できなかったものの、それを除けば世代屈指の実績を持ち、牡馬顔負けのパフォーマンスを見せてきた。半年ぶりとはいえ態勢は整っており、いきなり通用しても不思議ではない。
最後にヨーホーレイク。大阪杯では3着に好走し、内容は良かった。7歳という年齢はデータ的に不利だが、キャリアはわずか13戦とフレッシュで、年齢以上に馬の若さを感じさせる。関西圏では複勝率100%を誇っており、この舞台でも安定した走りを期待できる。人気が落ち着けば、穴として一考の余地がある存在だ。
今年の宝塚記念は、馬場、展開、そしてステップレースの背景をどう読み取るかがカギとなる。傾向に合致した馬を選び、堅実な予想で春のグランプリを仕留めたい。