【日本ダービー2021予想】“穴馬”は東京替りがプラスになるアノ馬!
東京競馬の日曜メインは、世代最強を決める大一番「日本ダービー」です。昨年はコントレイルが無敗のままダービーを制して三冠馬にまで上り詰めましたが、今年も皐月賞を勝ったエフフォーリアが後を追うように無敗でのダービー馬を狙って出走してきました。
他にも桜花賞2着のサトノレイナス、青葉賞勝馬ワンダフルタウン、プリンシパルステークス勝馬バジオウ、京都新聞杯勝馬レッドジェネシス、毎日杯1着馬シャフリヤール、2着馬グレートマジシャンとトライアルレースの勝馬のほとんどが参戦。好メンバーが揃いました。
そんな中で今回特に注目しているのは、皐月賞で6着のグラティアスです。
グラティアスは、快速馬レシステンシアの弟としてデビュー時から注目され、新馬戦を快勝した次戦で京成杯を勝利し、3戦目で皐月賞に挑戦したほどの素質馬です。皐月賞の結果は6着でしたが、小回りの中山競馬場で外枠(16頭立ての15番枠)から外々を回されながらも直線じわじわ伸びていました。結果は結果ですが、それまでの2戦を逃げ先行だった馬には、位置取りを含めてかなりきつい競馬だったことでしょう。ダービーの枠順は7番枠となり、皐月賞より随分レースがしやすくなったはずです。
血統面を見てみますと、父ハーツクライは、キングカメハメハ世代のダービー2着馬。あのディープインパクトに勝った有馬記念の記憶が強いかもしれませんが、中山競馬場より東京競馬場が得意な馬です。皐月賞が5番人気で14着と大敗しながら、ダービーでは同じく5番人気で2着に入ってます。ハーツクライの母父がトニービンなので、東京競馬場が得意な血を引き継いでいるのでしょう。
その傾向は産駒にも引き継がれているようで、ダービーでオルフェーブルの2着となったウインバリアシオン、ドバイデューティーフリーを勝ってレイティングが世界一にもなったジャスタウェイも日本でのG1勝利は東京競馬場での2勝、ハープスターの同期ヌーヴォレコルトもGⅠ勝利はオークスのみ、 ワンアンドオンリーもダービーのみとハーツクライ産駒のG1勝利は、東京競馬場であることが多いです。 このように、血統面からもグラティアスは中山競馬場より東京競馬場の方が向くはずです。
さらに展開面では、先週のオークスと違って意外に先行できる有力馬がタイトルホルダーぐらいなので、落ち着いたペースになりそうです。エフフォーリアの位置取り次第ですが、どちらかというと他の有力馬はエフフォーリアより後ろの位置取り。そうなるとグラティアスが連勝中のような位置取りが楽に取れ、エフォーリアが壁になってくれるうちに抜け出してくるなら、ありがたい展開も見込めそうです。
ということで、東京優駿ダービーは、苦手な中山から東京になって、血統面も展開面もプラスになるグラティアスが、見事にダービーの栄冠をつかんでくれることに期待して応援したいと思います。