【エリザベス女王杯2017】スマートレイアーに好機?!時計がかかるコンディションはチャンスか?

南の秋雨前線が台風とともに北上し、2週連続で不良馬場開催となった秋のG1。やっと晴れ間となり、先週は良馬場開催となりましたが、馬場はまだ若干時計がかかっている印象がありました。今週の京都は週中も1日だけ雨が降り、週末は土曜が雨予報で、日曜日も曇り予報となっております。

近年は、高速馬場となった昨年はクイーンズリングやシングウィズジョイ、スローからの瞬発力勝負となった一昨年はマリアライトやヌーヴォレコルトといった、ある程度キレがある馬が活躍するケースが目立っております。しかし、今年は現状の馬場を考えればパンパンの良馬場とはいかない可能性が高く、ここは趣向を変えていく必要がありそうです。

そうなると、キレ味で強さを見せているヴィブロス、ミッキークイーン、ルージュバックあたりの馬は怪しくなってきそうな感じがします。

時計がかかるコンディションなら!スマートレイアーに好機!

逆に、稍重以上となり、時計がかかる状態の馬場となった場合に評価を上げたいのが、スマートレイアーです。今年2月に出走した稍重の京都記念では時計がかかる京都の馬場コンディションでも外から伸びて2着に健闘。前走の京都大賞典ではインで脚をタメて、直線序盤でしぶとく伸びると、さらに内から馬群をさばいてもう一段階脚を使って伸びてきて差し切り優勝。キレ味勝負とならなければ、渋っても走れて、段階的に脚が使えるスマートレイアーにとっては好条件となるのではないでしょうか。

かつてはキレる末脚が武器とも言える馬でしたが、それも近年は失われつつあり、最近は長くしぶとい脚を使えるタイプへとシフトチェンジしてきたなという印象があります。「亀の甲より年の功」とはよく言ったもので、自身の年齢と現状の状態に合った走りで若い牡馬を一蹴する様はベテラン7歳馬ならではといった感じがします。

上記でも記したように近年のエリザベス女王杯は瞬間的なキレ味を持つ馬の活躍が目立っておりますが、今年は時計がかかるコンディションとなる可能性が高いため、3コーナーの坂の下りから勢いにのせて仕掛けるといった早めの仕掛けが嵌る可能性は十分あると言えるのではないでしょうか。

距離については前走の京都大賞典の走りを見る限り長いということもなさそうですし、距離に不安がある馬が多数いる中で大きなアドバンテージとなりそうです。他にも、ミッキークイーンや、穴っぽいところだとマキシマムドパリといった時計がかかる馬場を得意とする馬も多数おりますので注意が必要ですが、今年も7歳馬ながら強敵相手に強い競馬をしてきたスマートレイアーはとくに注目しておきたい一頭です。長年コンビを組んできた武豊騎手と共に、悲願であるG1初制覇を狙うスマートレイアーに注目です。