【京阪杯2018予想】主役不在で大混戦!各馬一長一短で波乱必須か

京都競馬場の1年で最後に行われるレース「京阪杯」が25日(日)に行われます。過去の勝ち馬にはロードカナロアやハクサンムーンといった名スプリンターを輩出しておりますが、いずれも本格化する前の出走で、G1では足りないような馬の出走がほとんどです。

調子が下降している中での参戦もあるため、有力馬が簡単にこける事が多いレースでもあります。実際、昨年は167万馬券、2014年は202万馬券が出るなど波乱傾向は強め。今年も例年通り確固たる主役が不在のため、狙い目の多いレースになりそうです。出走予定馬から有力馬をまとめていきます。

ダノンスマッシュ(牡3、安田隆行厩舎)

2011年の京阪杯の勝ち馬ロードカナロアと、米国1勝のスピニングワイルドキャットの2番仔ダノンスマッシュ。昨年末に陣営がマイル路線へ行くことを発表しましたが、春のNHKマイルCで7着に敗れスプリント路線に転向。その後は1200mで2戦2連対と高いスプリント適性を示し、前走のキーンランドCではレッツゴードンキやムーンクエイクなどの人気どころを抑え、流れたペースの中でも前目で粘って2着という好内容でした。マイルだとトップスピードの持続力で差が出てきそうですが、短距離だとそれが緩和され狙いやすくなった印象です。行きたがる馬でしたし、距離短縮が功を奏した形。期待のロードカナロア産駒の3歳馬ということで注目度は高い1頭です。

アレスバローズ(牡6、角田晃一厩舎)

デビューから短距離を主戦場とするディープインパクト産駒のアレスバローズ。昨年末にようやく条件クラスを卒業し、今年初戦のシルクロードSでは2番人気で出走するも11着と大敗でした。しかし、夏のCBC賞を制して重賞初制覇を果たすと、続く北九州記念も優勝し一気に重賞2連勝を達成し、サマースプリントシリーズのチャンピオンに輝きました。前走のスプリンターズSでは14着に敗れG1の壁に跳ね返されましたが、上がり3ハロン33秒台と決め手もある馬なので、メンバーの格が下がる今回は上位争いに絡んでくる可能性が高そうです。スプリンターズSは直前の降雨で稍重発表以上の重馬場となり、脚を取られたことも影響しての敗退でしたので、良馬場で開催されるなら条件はさらに好転です。

アサクサゲンキ(牡3、音無秀孝厩舎)

2歳時は小倉2歳Sを優勝し、京王杯2歳Sで3着と短距離重賞路線で活躍したStormy Atlantic産駒のアサクサゲンキ。今年も初戦のファルコンSで2着に善戦しますが、夏のCBC賞では3番人気で4着、続く北九州記念では2番人気で6着に敗れ、秋も前走のセントウルSで6番人気の12着と期待を裏切るレースが続いております。2歳時は前で強い競馬を見せてくれておりましたが、近走は出遅れが多く、後方からの競馬が続いております。本来はもっと前で競馬ができる馬で、スタートで上手く前に出て良い位置を取れれば近走以上の走りを見せてくれそうです。前走は雨で重馬場と馬場も重たかったため、良馬場の方が良さそうです。

ダイメイフジ(牡4、森田直行厩舎)

アグネスデジタル産駒のダイメイフジ。前で競馬をすることが多かった馬ですが、今年3月に出走した昇級戦のオーシャンSではこれまでのとは違う控える競馬で3着に善戦。しかし、夏のCBC賞では1番人気に推されるもハイペースに対応できず11着に惨敗。前走の中京記念でマイルに距離を伸ばしますが、ここでもペースは流れて11着に敗れます。厳しいペースとなったことに加え、今年に入って8戦目と使い詰めが続いていたことも敗因の一つ。今回は距離も1200mに戻し、京都コースも連対率8割以上と舞台適性は抜群です。中間は放牧を挟んでリフレッシュされており、巻き返しが期待されます。

以上、4頭の有力馬をあげましたが、各馬一長一短という感じです。上位人気が予想される有力馬同士に人気差ほどの実力差がないなら、広く買ってみるのも一つの手です。