種牡馬引退したアグネスデジタル、十勝で功労馬へ

先日のオークスで、ゴールドシップ産駒のユーバーレーベンが初クラシック制覇の偉業となりましたが、生産牧場であるビッグレッドファームとしても悲願のクラシック初制覇となりました。

古くはグランパズドリームのダービー2着から、長きにわたり日本の競馬界で見かけているマイネル軍団の勝負服ですが、社台ファームやノーザンファームなど経済力も実績もある牧場相手に互角とまではいかないまでも渡り合えるほどの力を持つには、大変な努力が必要だったと思われます。

そんなビッグレッドファームで種牡馬として働いていたアグネスデジタルが十勝軽種馬農協種馬所へ移り、功労馬として余生を過ごすこととなりました。

現役時代は芝・ダートともにマイル路線中心に活躍し、国内外でG1を6勝し、大物食いのイメージも強い競走馬でした。

代表産駒としては、統一G1のジャパンダートダービーを制したカゼノコ、G1勝ちこそないものの重賞3勝を挙げているヤマニンキングリーなどがおり、ブルードメアサイアーとしても、先日のヴィクトリアマイルに参戦していたサウンドキアラの母の父として名を残しています。

十勝軽種馬農協種馬所には同じ功労馬として、G1勝ち馬ではありませんが、潜在能力が高く評価されていたフサイチソニックがいます。

どちらも今年で24歳の同世代ということもあり、人間なら過去の思い出話に花が咲くところでしょうが、馬同士が隣同士でどのような関係を築いていくのかは人間では計り知れない領域ですが、ファンが多かった馬だけに、末永く健やかに暮らしていってもらいたいですね。